こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネスをしている人の中には
「たまたま時流に乗ったら稼げた」という人がいます。
こうした人を見かけるたときに
私が感じることがあります。
それは「いつまで続くだろうか?」という老婆心です。
たとえば、何かの法改正があったとします。
すると、その法改正に関係する
行政書士や社労士や弁護士などの需要は
一定期間の間、爆発的に増えますよね。
もしあなたがその資格や技術を持っていたら、
引く手あまたになる時期があるのです。
つまり、ブログやホームページ、
知人の紹介などから数多くの仕事が舞い込みます。
いわゆる「特需」というものですね。
こうした特需に便乗できると、
集客もセールスも楽にできます。
駆け出しの個人事業主にとって、
こんなに嬉しいことはないでしょう。
法改正の他にも、オリンピックや感染症の流行、
大震災や国交問題などのニュースによって
いろいろな理由で特需は起きます。
「開業初期から楽に稼げた」という人は、
こうした特需に乗っていた場合があります。
しかし。
特需に便乗しているだけの人に対して、
私は警鐘を鳴らしたいと思います。
なぜなら、世の中のあらゆる特需は、
本当にごく短い期間しか続かないからです。
たいていの特需は1年~2年で終わってしまい、
以降は需要が激減します。
あるいは、政府の方針やマスメディアの報道で、
もっと短期間で終わる場合もあるでしょう。
すると、特需に便乗していた人には、
仕事の紹介がパッタリと来なくなるのです。
電話が鳴り止み、メッセージの通知が消え、
ブログやホームページからも
お客さんのお問い合わせが来ません。
あせって広告を出したところで、
マーケティングのスキルを磨いていなければ、
反応が取れずに収益は赤字になります。
人によっては月々の固定費すら払えずに
食いっぱぐれてしまうのです。
実際、精力的に活動していた個人事業主が、
数年もすると業界から消えていることがよくあります。
これが、特需で稼いだ人の末路です。
これは折に触れて私がお伝えしていることですが、
ビジネスというのは、1度はじめたら
5年、10年、20年とずっと続けるものです。
特需だけでは、絶対にやっていけません。
あなたも、ビジネスで特需に乗るのはかまいませんが、
ちょっとしたボーナスくらいに考えてください。
時代に振り回されずに、
安定継続するビジネスをしてほしいと思います。
ただ、そうは言ってもほとんどは、
安定継続するビジネスができないでしょう。
なぜなら、安定継続するビジネスをするには、
「ビジネスを創り出すレベルのマーケティングスキル」
が必要だからです。
小手先テクニックでは、
絶対に安定継続するビジネスはできません。