こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
駆け出しの頃から自分なりに集客を頑張ってきた
個人事業主に、ありがちな問題があります。
それは、マーケティングフローが
ぐちゃぐちゃになっていることです。
ここで言うマーケティングフローとは、
集客→販売→サービス提供などの流れを指します。
つまり、ビジネスの流れが乱雑な個人事業主が
世の中には多くいるのです。
たとえば以前、「頑張っているのに売上が増えない」
という研修講師の相談に乗りました。
その研修講師に対して、
「どういった方法で集客をしているんですか?」
と、私は質問をしたのです。
しかし、その研修講師は、
なんとも要領を得ない回答をしていました。
「主に、ホームページからの依頼があるのですが、
他にもメルマガとブログからの申込みもあって
ただ、最近は別件でYouTubeもしていて……」
とわかりにくい説明ばかりしていたのです。
そこで私は少し不思議に思いました。
なぜなら、その方は研修講師だけあって
普段は説明が上手なのに、自分のビジネスの話だと
なぜか口下手になっていたからです。
そこで、あることにピンときた私は、
「マーケティングフローを描いてもらえますか?」
とその研修講師にお願いしました。
彼のビジネスの流れを
紙に図で描いていただくことにしたのです。
そして、描きあがった図を見て、
「やっぱりか……」と、私は苦笑しました。
なぜなら、その方のマーケティングフローが、
ぐちゃぐちゃだったからです。
ようするに、その方の説明が下手なのではなく、
説明困難なほど絡み合っていたわけですね。
そのぐちゃぐちゃのマーケティングフローは、
イメージとしては「タコ足配線」のようでした。
思いつきの方法で集客しながら、
単発のサービスを場当たり的に売って、
自転車操業でビジネスを回していたのです。
結果、忙しいのに売上は増えず、
手間ばかりかかって疲弊する状態になっていたのです。
それで、その方に私がお伝えしたのは、
「手当たり次第に頑張るのは卒業して、
骨太なマーケティングを学び
あなたのパラダイムを変えてください」
ということでした。
というのも、その方のビジネスが
ぐちゃぐちゃになった根本原因は、
その方のパラダイム(考え方)にあります。
・「流行りの集客法は、とりあえず試すべきだ」
・「なんでも自分でできるようになりたい」
・「できることは、全部やってみた方が良い」
こうしたパラダイムが、前述のような
ぐちゃぐちゃのマーケティングフローを生んだのです。
もちろん、駆け出しの頃は
上記のパラダイムが役立つ場合がよくあります。
何も行動しない人よりはずっと良いでしょう。
ですが、ビジネスが軌道に乗ってくると、
古いパラダイムは問題を必ず引き起こします。
もし、古いパラダイムのままビジネスを続けたら、
あなたが頑張れば頑張るほど、
マーケティングがぐちゃぐちゃになっていくのです。
いろいろなことに手を出しすぎて生産性は下がり、
労働時間はムダに伸びていきます。
苦手な作業も一人でしているせいで、
サービスの品質も下がり、顧客単価も上げられない。
すると売上のために
長時間労働をしなければいけなくなり、
時間もお金もなくなっていくのです。
家電の「タコ足配線」を放置すると、
発火して火災になるケースがあるのは、
あなたもご存知ですよね?
それと同様に、「タコ足配線」のような
ぐちゃぐちゃなマーケティングフローは、
重大な問題を起こす危険性があるのです。
具体的には、
あなたが病気で倒れときにビジネスが破綻したり、
あるとき大きなクレームが来たりします。
ですから、マーケティングフローがぐちゃぐちゃな人は
改善を先延ばしにしては絶対にいけません。
すぐにマーケティングを学んで、
あなたのパラダイムを変えてください。