こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私はたまにメールマガジンで翻訳書を紹介していますが、
「翻訳書は読みにくい」
と思っている方もいるようです。
うーん。
これには、おそらく3つの原因があります。
1.読んでいる人間の論理力が弱い
洋書というのは、和書に比べ、
かなりロジカルに書かれている事が多いです。
英語がローコンテクスト文化だからです。
例えば、アメリカなどに海外旅行に行った時に、
テレビをつけて、現地のニュースを見てみて下さい。
現地のニュースで、インタビューをされている
ティーンエイジャーの男の子であっても、
驚くほどロジカルに、受け答えしていますよね。
私はそのロジカルさに驚いた記憶があります。
これは、おそらく子供の頃から
ディベートなり、ショー・アンド・テルなり、
ロジカルに話す訓練を積んでいるからだと思います。
一方、日本人は、ファジー(あいまい)で、
大の大人であっても「~な感じ」といった、
外国人からは全く理解できない表現を連発しますよね。
ですから、論理力が弱い方は翻訳書のロジカルさが苦痛で、
「翻訳書は読みにくい」と感じると思います。
2.外国の文化への理解が低い
実はこれは、私もかなり低いのですが、
外国への文化の理解が低いと、翻訳書を読んでも
理解しにくいと思います。
例えば、アメリカのマーケティングの翻訳書を読むと、
「どうすれば、歯を白くできるのか?」とか、
「どうすれば、歯並びをよく出来るのか?」とか、
そういった話題がよく出てきます。
これは、アメリカ人のコンプレックスとして、
歯並びや歯の白さを超重要視しているからです。
なぜなら、アメリカ人にとって
歯並びが悪い人、歯が白くない人というのは、
・貧乏であり、
・教養がなく、
・社会的地位がないことの証明
だからです。
ですので、歯並びが悪い人、歯が白くない人は
良い仕事につけませんし、モデルにもなれません。
ある程度、こういった外国への文化への理解がないと
翻訳書を読んでも理解できないと思います。
3.そもそも本の読み方をよく知らない
本の読み方についての本、例えば速読の本を
何冊も読んだことがない方の場合、
「そもそも本の読み方をよく知らない」
と言えると思います。
最低でも2冊くらいは、本の読み方の本を
読んでおかないと、本を読むということ自体が
かなり大変だと思いますね。
少なくとも、義務教育の国語の授業では、
まともな分量の文章を読みませんので、
例えば、何かマーケティングの本を読むなら、
その前に、マーケティングのバックグラウンドの知識を
入れておくとか、そういったことですね。
翻訳書の方が難解でページ数が多いので
読書力が高くないと読めないのです。