こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、
「あなたのオリジナルの
商品・サービスを作りましょう」
という趣旨のビジネス講座があります。
そこでは、商品開発のための
リサーチや発想法、ネーミング戦略などを、
網羅的に伝えているのです。
起業志望者は「オリジナルの」
という単語に反応しやすいため
こういった講座には人気があります。
ですが、そうした商品開発の講座には、
残酷な現実があります。
それは、結果を出す参加者が
極端に少ないということ。
数十名もの参加者のうち、
結果を出す人が数名いればいい方。
誰も結果を出せないまま、
講座が終わってしまうこともあります。
ほとんどの人は、
参加費をドブに捨てている状態です。
ただし、詐欺的な講座という意味ではありません。
真っ当な内容でも、
参加者が結果を出しにくいのです。
なぜか?
私に言わせれば、これは当然の現象です。
なぜなら、商品開発は、
ごく一部の限られた人にしか
できない芸当だからです。
ゼロから商品を生み出すには、
次のような要素が必要になりますよね。
・お客さんのニーズから共通パターンを見つける
・同業者の商品のパターンを掴む
・自分の売りたいものを言語化する
・発想を論理的に結びつける
・ビジネスモデルとの整合性を取る
他にも色々とありますが、
こういった要素を感覚的にまとめて、
1つの商品として完成させる必要があるのです。
この「共通パターンの抽出」
「言語化」「論理化」といった行為には、
生まれつきの才能が大きく関係しています。
こうした才能のないほとんどの人にとって、
商品開発の工程は、まるで目を閉じたまま、
針の穴に糸を通すようなもの。
生まれつき得意な人にしかできません。
遺伝的に苦手な人は、
何年かけてもできるようにならないのです。
簡単に言えば、
「才能のある人にしか
オリジナル商品は作れない」
ということになります。
ですから、ほとんどの人は、
自力でオリジナルの商品開発を
しない方がいいですね。
もしあなたに「商品開発ができなかった」
という経験があるのなら、
無理することはありません。
たとえば、他人の商品を
販売代行するような方法でも、
ビジネスはできます。
あるいは、得意な人に商品開発を
手伝ってもらうのもいいでしょう。
オリジナル商品を作らなくても
成功できる方法はいくらでもあるので、
自分に合った道を選択してください。
ちなみに、逆にあなたに
商品開発の才能がある場合。
その場合は、ぜひ他の方の商品開発を
手伝ってあげてください。
あなたにとって、当たり前のようにできる
商品開発という行為は、
実は、ほとんどの人にできない芸当なのです。
大きな強みになりますので、
他の人を支援するために、
才能を活かしてみて欲しいと思います。
そして、間違っても
「サルでもできる商品開発」みたいなクソ講座の
主催者にはならないでください(笑)。
大量の脱落者を出し、
多くの人に劣等感を植え付ける
元凶になりかねないからです。