こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回、「劣等感」の定義が、
「他人が気にしていないのに、
自分は気にしていること」
だということを、お伝えしました。
他人に少しずつ劣等感をさらすことで
メンタルを改善した方がいい、
ということも説明した通りです。
それで、今回は補足として
「劣等感ではないこと」
についても、説明しておきます。
劣等感の話を知ると、
「気になることは全部【劣等感】だ!」
と過度に一般化してしまう人がいるからです。
ですが、自分自身について気になることの中には、
劣等感ではないこともあります。
結論から言えば、
「自分も他人も、現実に気にしていること」
は、劣等感の定義に当てはまりません。
前述の定義を言い換えただけなので、
分かる人にはすぐ分かると思います。
たとえば、
「自分はタクシーの運転手なのに、
運転が下手だだから、劣っている」
という悩み。
これは、【劣等感】ではありません。
なぜなら、プロのタクシー運転手が、
運転が下手なのは、現実の問題です。
お客さんや、同僚、上司なども、
「この人、別の仕事をすればいいのにな」
と、気にしている可能性が高いでしょう。
つまり、タクシー運転手としては、
現実に劣っている。
これは「ただの事実」ですから、
劣等感ではないのです。
こうした場合は、
・運転の練習をしてみる
・改善できないようなら、転職する
などと、具体的な解決を
していった方がいいでしょう。
間違っても、メンタル改善のワークに
取り組むようなムダなことはしないでください。
ただし、注意して欲しいのですが、
「タクシーの運転が下手だから、
自分は人間として何もかもダメだ」
と思い始めたら、これは劣等感です。
なぜなら、運転に関係ない場面では
ほとんどの人は他人の運転技術を、
気にしてはいないからです。
意味、分かりますか?
つまり、他人が気にしていないときまで、
被害妄想を抱いていたら、劣等感。
一方、現実に他人が気にしている
問題なのであれば、劣等感ではない。
こうした区別が重要ですね。
被害妄想と、現実的な問題の
区別がつかないと、的はずれな行動を
続ける人生になってしまいます。