こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、数年間ビジネスを続けていた方が、
次のように言っていました。
「今までやってきたビジネスの
情熱がなくなってしまいました。
しょうがないので、新しく別のビジネスを
立ち上げようかと考えています」
こういった情熱の低下は、
起業家にはよくあることです。
私自身、自分のビジネスが
面倒に感じた時期が何度もありました。
ですが、だからといって、
今まで続けていたビジネスを、
急にやめるのはおすすめできません。
なぜなら、過去何年もの努力の蓄積が
ゼロに戻ってしまうからです。
どんな分野も、成功するのは、
膨大な時間がかかるもの。
全く新しいビジネスをしたら、
また数年間は食っていけないことを
覚悟しなければいけません。
そこで、私がその方におすすめしたのは、
「情熱が低下した原因を特定して、
ビジネスモデルを調節すること」でした。
たとえば、情熱が低下した原因が、
嫌いなお客さんの多さだったとしましょう。
その場合は、集客方法を変えるなどして、
自分の好きな客層が増えるように、工夫するのです。
あるいは、お客さんに対して、
何度も同じ内容を説明することに飽きて、
情熱が低下したとします。
その場合は、説明する内容を
マニュアルや動画にまとめておけば、
その飽きた作業を削減できるでしょう。
このようなビジネスモデルの調節で、
情熱が復活することは多くあります。
なぜなら、何年もそのビジネスを
続けてこられたという時点で
一定の情熱があることは間違いないからです。
本人にしてみれば、全盛期と比べると、
情熱がかなり減っているので、
「もうこんなビジネスは続けられない」
という心境になるのでしょう。
ですが、これは一種の認知のゆがみ。
たとえるならば、
「美味しいレストランで食べて帰ろうとしたら、
小さなゴキブリを発見して、
全ての思い出が台無しになった」
と感じているようなもの。
ゴキブリを排除すれば、
また情熱を回復させられるのです。
ビジネスモデルを調節すれば、
今まで積み上げてきたスキルや、
販促物、商品、サービスなどを再利用できます。
全く新しいビジネスをするよりは、
はるかに成功しやすいですね。
あなたも、情熱の低下を感じたときは、
まずは「ビジネスモデルを調節する」
ということを意識してみてください。