こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
最近の本の売れ行きランキングを見ていると
あることが分かります。
それは、哲学本のブームです。
特定の本がベストセラーに
なったわけではないのですが、
哲学の入門書が全体的に以前より売れています。
ではなぜ、哲学が注目されているのでしょう?
これは私の仮説なのですが、
おそらく具体的なテクニックからの反動です。
現代、ネット上では、
「~のテクニック10選」といった情報が、
溢れ返るようになりましたよね。
だからこそ、
「テクニックだけを学んでもムダだ」
と気付いた人も増えたのでしょう。
「小手先のノウハウには意味がない」
そう気付いた人たちによる、
揺り戻しの結果として、
哲学本の人気が増したのだと思います。
ですが、私はこの哲学ブームにも
警鐘を鳴らしたいと思います。
なぜなら、ひたすら抽象的な
概念ばかりを学んだところで、
全く人生は変わらないからです。
たとえば、哲学では哲学者ジャン・ポール・サルトルは、
「人は自由の刑に処されている」
といった言葉を広めました。
こういった哲学的な概念を知れば、
何か人生は変わるのでしょうか?
答えは、全く変わりません(笑)。
抽象的な概念だけでは、
生活が変わらないのです。
本当に重要なのは、
「役に立つ抽象的な概念を、
具体的な方法に落とし込むこと」
です。
たとえば、ドラッカーの理論を
具体化して、自分の集客方法に取り入れれば、
人生は劇的に変わります。
一方で、「昨日を捨てよ」といった
抽象的な格言だけを
覚えていても何も変わりません。
あるいは、1人でビジネスをはじめる人が、
大人数の会社を経営する方法を学んでも、
数年は使えませんよね。
こういったことは、
あらためて考えてみると当たり前の話です。
しかし、ムダな抽象概念を学ぶ人は
多いので、注意してください。
ちなみに、役に立つ抽象的概念が、
どうしても具体化できない人は、
どうすればいいのでしょうか?
その場合は、専門家から、
直接、具体化なフィードバックを
もらいながら学ぶしかありません。
当然、投資は必要になりますが、
具体化的な行動を変えない限り、
絶対に成功することはないからです。