こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「好きこそ、ものの上手なれ」
ということわざがありますね。
「好きなことは熱心に実践したくなるので、
自然に上達するものである」
という意味です。
ただ、私に言わせれば、
このことわざは、因果関係が間違っています。
なぜなら、得意なことは好きになりやすくても、
好きだからといって、得意にはならないからです。
たとえば、暗記が得意な人は、
学校の5教科で高得点を取りやすいので、
勉強が好きになる傾向にあります。
つまり、
得意 → 好き
という関係は成り立ちやすいのです。
一方、歌うことが好きな人のうち、
プロの歌手のような歌唱力がある人は、
本当に一握りしかいません。
音楽的な才能の遺伝子と、
生まれ持った声帯が揃っていなければ
歌唱力はつかないので、これは当然です。
つまり、
好き → 得意
は成り立ちにくいということです。
なので、どちらかと言えば
「好きこそ、ものの上手なれ」ではなく、
「上手こそ、ものの好きなれ」が現実に近いですね。
ちなみに、こういった視点に気づかずに、
ビジネスをしてしまうと、痛い目に遭います。
「好きなことをビジネスにしたい!」
と言って起業して失敗し、
元よりも悪い条件で再就職することになった人を
私はうんざりするほど見てきました。
好きなことであっても、
稼げるほどの強みがあるとは限りません。
さらに、強みがあっても、
稼げる分野かどうかは分かりません。
私が「自分最適ビジネス」という講座を
しているのは、こうした理由があるのです。
あなたが「最適なビジネス」に参入できなければ、
成功などありえないのですから。