こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日はエクセルが下手な人の特徴について書きましたが、
今日は同じように、素人の文章の特徴をお伝えします。
見分けるポイントはいくつもあるのですが、
その1つ目は三点リーダー「……」やダッシュ「─」の使い方です。
文章のプロはこれらを2つだけ並べて使います。
なぜ、これらを2つだけ並べて使うかというと
それが活版印刷の時代からの伝統だからです。
ようは、三点リーダー「……」やダッシュ「─」を
単独で使おうとする人や、3つ以上並べて使おうとする人は
その伝統を知らない素人なのです。
だからこそ、商業出版の世界の編集者は
三点リーダーやダッシュを2つ並べて使っているのです。
見分けるポイントの2つ目は、1つ目と付随することですが、
素人は文章で三点リーダーを使わないときがあります。
なぜなら、三点リーダーの代わりに、
中黒「・」や句点「。」や読点「、」を使っているからです。
つまり、こういうことです。
正:彼は絶望したのだった……。
誤:彼は絶望したのだった・・。
誤:彼は絶望したのだった。。。
誤:彼は絶望したのだった、、、
本などをたくさん読んでいる人間からすると、
上記の誤の表現を見つけた瞬間に、
「ああ、これは編集が入っていない、素人の文章だな」
と(少なくとも私は)感じてしまいます。
最後に、見分けるポイントの3つ目ですが、
『』(二重かぎかっこ)の使い方を
わかっていない人が素人には多いです。
基本的に『』は、作品名に使います。
たとえば「7つの習慣」と書いてあった場合は、
ただ単に7個の習慣があることを意味します。
しかし、『7つの習慣』と書いてあった場合は、
それは作品名を意味しているので、
この名前の本や映画、音楽などを指すのです。
こういったことはプロの編集者であれば
ご存知だと思います。
しかし、素人は作品名でもないのに、
『』を使っていることがままあります。
こういった間違った文章を読むと
本を読み慣れている知的レベルが高い人ほど
気持ち悪く感じる訳です。
「あれ、『』を使っているのに、これは作品名ではないぞ」
と、読んだときに混乱するからです。
※ただし、「」内で、再度「」を使うときは、
「」の代わりに『』になります。
ですので、もし自分が物書きであれば、
こういったルールの逸脱はやめましょう。
それだけで、「これは素人が書いた文章だな」と
ディスカウントされてしまうからです。
また、もしあなたがルールを逸脱している文章を読んだら、
それは素人の文章と考えて差し支えないでしょう。