こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、婚活関係のビジネスをしている男性と
お話することがありました。
その人はこのように言っていたのです。
「今は結婚ができなくて悩んでいる人が多いのです。
ですので、誰でも結婚できる社会にしたい。
すると、日本はもっとよい国になると思うのです」
私はこの話を聞いた時に、
思わず首をかしげてしまったのです。
今の日本は今少子化と言われています。
それで少子化を防ぐ1つの方法として
ヨーロッパなどではシングルマザーでも
子供が産めるような社会保障をしています。
それは、先進国では結婚する人が減ってきて、
結婚という制度が終わりつつあるからです。
つまり、結婚せずとも子供が産めるように
社会保障をしないと少子化を防げないのです。
それなのに前述の人は
結婚をさせようとしているんですよね。
ですので、視点が低くて世の中が見えていない人か、
あるいは自分のことしか考えていない人なのか、
そのどちらかだろうと感じました。
結婚をするように啓蒙するよりも、
結婚しないでもいい社会にすることを啓蒙したほうが
日本のためになるはずですから。
論理的に考えていないから
こういうことになるんですよね。
これは合成の誤謬(ごびゅう)と呼ばれるもので、
ミクロでよいことでも
マクロではよいとはかぎらないのです。
たとえば、貯金は個人にとってはよいことですが、
日本人全員が貯金ばかりをして消費しなかったら、
日本全体では消費が冷え込んで不況になるといったことです。