こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
会話で、「この人と話すのはかったるい」と
相手に感じさせてしまう人がいます。
その特徴は頭の悪い人、もっと具体的に言うと、
抽象的な思考力ができない人やメタな視点がない人、
視点が低い人、本質が分からない人などです。
こういった頭の悪い人は、
コミュニケーションの労力を相手にかけてしまいます。
たとえば、頭のいい人同士であれば
「A=Gで、かつG=Mなら、A=Mだよね」
というように瞬時に伝わる内容があったとしましょう。
しかし、頭のいい人が、頭の悪い人に伝える場合、
かなり具体的にかみ砕かないと伝わらないのです。
「A=C、C=E、E=Gだから、A=Gだよね。
そして、G=I、I=K、K=Mだから、G=Mだよね。
だから、A=Mだよね」というように。
とにかく細かくかみ砕いて説明しないと
頭の悪い人は理解してくれないわけです。
頭のいい人は、情報が圧縮された抽象的な話を聞いても、
それを瞬時に解凍して論理を理解してくれますが、
頭の悪い人にはそれができないのです。
ゆえに、情報を圧縮せずにチンタラ話さないと伝わりません。
ですから、頭のいい人は頭の悪い人と話をしていると
話の展開があまりにも遅くてイライラするのです。
なぜなら、情報を圧縮すれば1分で伝わる話なのに
相手が頭の悪い人だと5分もかけて
具体的に伝えないといけないからです。
かといって、話を具体的に伝えてあげないと
頭の悪い人は理解できないので
頭のいい人が我慢してかみ砕く必要があります。
逆に、頭のいい人が頭の悪い人の話を聞く時も
それはそれで拷問(ごうもん)です。
話を数秒聞いただけで、A=Mと結論が予想できるのに、
5分もかけて話をしてくる頭が悪い相手に対し、
辛抱強く耐え忍んで聞く必要があるからです。
まあ、上で書いた例はまだマシで、
もっと頭の悪い人もいますね。
「A=B、B=C、C=D、D=E、E=F、F=Gだから、A=Gだよね。
G=H、H=I、I=J、J=K、K=L、L=Mだから、G=Mだよね。
だから、A=Mだよね」
というように、限界まで具体化してかみ砕かないと、
理解してくれないような人です。
頭のいい人になら1分で伝えられる話を、
10分も20分もかけて頭の悪い人に伝えることは
筆舌に尽くしがたい苦痛なのです。
逆に、頭の悪い人の長い話に耳を傾け続けるのは
自分の時間や人生や命を無駄使いしている感覚さえあります。
飛行機で行けばすぐに着けるルートなのに、
わざわざ車で下道でチンタラ行くような、そんな苦痛です。