こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「無償の愛」を人(母親)からもらえるのは
私たちが赤ちゃんの時だけです。
赤ちゃんが生まれると同時に、
オキシトシンという愛情ホルモンが
母親には大量に分泌されるからです。
このホルモンの影響によって、
母親は自分の赤ちゃんが無条件にかわいく思え、
「アバタもエクボ」になるわけです(笑)。
しかし、赤ちゃんが成長していくに連れて
母親のオキシトシンの分泌量は減っていきます。
ゆえに、無償の愛を母親からもらうことは
赤ちゃんが成長するに連れてできなくなっていきます。
たとえば、母親の言う通りにご飯を食べないと怒られたり、
いつまでも寝ないとかまってもらえなくなったり……
という体験をするわけです。
それによって、私たちは学習するのです。
「人は無償の愛を私には与えてくれないんだ」と。
しかし。
精神的に赤ちゃんレベルの人は
20歳を過ぎてもこのことを学習せず、
他人からの無償の愛を求め続けるのです。
「私に対して無償の愛を注いでほしい」とか、
「私の言うことを100%理解してほしい」とか、
そういった幻想を手放せないのです。
こういった人は本当に孤独になります。
まず、自分の幻想を満たしてくれそうな人を見ると
「この人は私に対して無償の愛を注いでくれるのでは……」と
勝手に理想化をして近寄っていきます。
しかし、その後にはかならず悲劇が待っています。
なぜなら、自分に無償の愛を注いでくれるのは、
2次元のキャラクターくらいですから、
3次元の人は無償の愛を注いでくれないからです。
その結果、精神的に赤ちゃんレベルの人は
「この人も、私に対して無償の愛を注いでくれなかった……」
と勝手に失望して、相手と縁を切るのです。
その後には、言いようのない孤独が襲ってきます。
「理想化から失望して、縁切りして孤独になる」
というパターンを根本から変えない限り、
こういう人は死ぬまで孤独な人生を送るでしょう。
レ・ミゼラブル。