こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
自己愛が強く「俺ってスゴい!」と思っている、
精神的に幼稚な経営者に私はお会いすることがあります。
そういった人は組織化が下手なことが多いのです。
たとえば、スタッフが次から次へと辞めてしまったり、
「人が自分の思うように動いてくれない」といった
ストレスを抱えていたりするのです。
そして、その理由がわかっていないことが多いです。
さて、自己愛が強い経営者の場合、
「自分の右腕を育てたい」と言うことが多いです。
ここでよく考えてみてください。
そもそも、なぜ自分の右腕を
育てなければいけないのでしょうか?
この「自分の右腕を育てたい」という言葉の裏には
精神的な幼稚さが見え隠れしませんか?
「俺だけが正しいやり方を知っていて、
俺の言うとおりにやれば、お前でも結果が出るはずだ」
という傲慢さが、ゴミ捨て場のように臭います。
もちろん、古くて寝ぼけた業界で
成功パターンが完全に確立されているビジネスであれば
この考え方は正しいのでしょう。
しかし、変化がある業界であれば、
成功パターンなんてすぐに陳腐化していくので、
この考え方がいかに愚劣か分かりますよね。
また、人の能力や性格は十人十色なので、
自分のやり方を誰かにマネさせたところで、
自分と同じ結果なんて出せないでしょう。
それなのに、精神的な幼稚さから来る万能感が、
これらの真実を盲点にしてしまう訳です。
残念ながら、その幼稚な心理状態で
いくら経営を本などで学んだところで
組織化がうまくいくわけがありません。
ボトルネックになっているのは、
その経営者の精神的な幼稚さだからです。
これを改善しない限り、組織化に失敗し続けるでしょう。
なぜなら、私が書いているこの文章にも、
「いや、私のほうが正しいはずだ!」と言って
耳を傾けてくれないでしょうから。