こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私はたまに、こんな質問を読者からされます。
「相馬さんは、文章で人をバッサリと斬りますが、
どういう人が好きなのでしょうか?
相馬さんには、好きな人はいないんですか?」
なんというか、典型的な情報弱者の質問ですよね(笑)。
結論から言うと、私の好きな人は多いです。
ただ、その人のことが好きだからと言って、
その人の特徴すべてが好きなわけではありません。
心理学を学んでいない人だと、
「部分だけで全体を判断」しようとしたり、
逆に「全体から部分すべてを評価」しようとします。
「部分だけで全体を判断」とは、たとえば、
あなたの身近にいるキリスト教徒1人が悪人だったときに、
キリスト教徒全員が悪人だと判断するようなことです。
「部分だけで全体を判断」するのは
典型的な情報弱者です。
キリスト教徒の中には悪人もいるでしょうが、
善人ももちろんいるはずですから。
たった1人のキリスト教徒だけで
キリスト教全体を判断するのは愚かなのです。
逆に、「全体から部分すべてを評価」というのも
やはり情報弱者の考え方です。
たとえば、キリスト教全体でみたときに素晴らしくても、
キリスト教の「すべて」の部分が素晴らしい、
ということはありえないからです。
やっぱり、キリスト教にもおかしい部分はありますよね。
「全体がよければ、部分すべてが良いはずだ!」
と考えるのは単なる理想化です。
カルト宗教を盲信した結果、
「この宗教は信者も経典もすべてすばらしい」
と思い込んでいるバカがすることです。
同じことが対人関係にも言えます。
その人の部分(=いくつかの特徴)だけで
その人全体を判断するのは愚か者ですよね。
わかりやすい例が、映画『スター・ウォーズ』の
アナキン・スカイウォーカーという人物でしょうか。
彼は、師匠の嫌な部分(自分を認めてくれないところ)を
いくつか見つけただけで、師匠を嫌いになってしまいました。
これは視点が低い情報弱者の特徴です。
ですので、私には好きな人はたくさんいますが、
その人の中にも嫌いな部分はあります。
逆に、嫌いな部分が少しあったからといって
その人全体が嫌いになることもありません。
私は「部分だけで全体を判断」することも、
逆に「全体から部分すべてを評価」することも、
できる限りしないように気をつけています。