こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
メールマガジンなどで情報発信をしたり、
ポジショニングを作ったりする前に、
注意することがあります。
それは、自分自身が藤子・F・不二雄さんタイプか、
それとも手塚治虫さんタイプかを見極めることです。
ご存知のとおり、藤子・F・不二雄さんは
『ドラえもん』の作者です。
藤子・F・不二雄さんの特徴は
読者の対象年齢があまり変化しなかったこと。
『ドラえもん』は、のび太が問題にまきこまれ、
ドラえもんに頼り、ひみつ道具で解決する……
という、いつもの流れですよね(笑)。
流れがずっと同じなので、読者が成長するに連れ、
その内容に飽きて『ドラえもん』離れをして、
代わりに若い読者が下から入ってくるのです。
一方で、手塚治虫さんはその反対です。
手塚治虫さんは読者と一緒に成長していたので、
読者の対象年齢も上がっていきました。
初期の内容は『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』など、
子ども向けでしたが、『火の鳥』や『ブッダ』以降は
内容がむずかしくなっていったのです。
漫画業界と同じことが私の業界にも言えます。
30年以上、情報弱者をターゲットにし続けている
悪名高きアンソニー・ロビンズのような
藤子・F・不二雄さんタイプの人もいます。
アンソニー・ロビンズのセミナーって、
何十年前とほとんど同じ内容で、
ダチョウ倶楽部なみのマンネリ芸です。
一方、20年前はマーケティングを教えていたのに、
今は思考法を教えている、神田昌典さんという
手塚治虫さんタイプの人もいます。
私が考えるに、手塚治虫さんタイプの人は
総じて頭がとてもよい傾向があります。
それで、自分が手塚治虫さんタイプだという人には
私からお願いがあります。
それは、あなたの10年後くらいの将来から逆算して
ポジショニングをしてほしい、ということ。
そうしないと、数年後には、低レベルな内容を
発信し続けることにマンネリ感と嫌悪感をおぼえ、
ビジネスをやめたくなってしまいますので(笑)。
これが、相馬流ポジショニング理論です。