こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
かの有名な『資本論』の著者、
カール・マルクスは言いました。
「宗教とは、貧者のアヘンである」と。
アヘンとは、麻薬の一種ですね。
19世紀の、日々の生活に苦しんでいた貧者にとって宗教は、
ある種の鎮痛剤になっていたのでしょう。
「◯◯を信じれば天国に行ける」
「◯◯をすれば極楽浄土に行ける」
「◯◯をすれば来世で幸せになれる」
これらは、まったく科学的根拠はないものの、
貧者はそれを信じることで、困窮した生活の中に
一抹の快楽を見出すことができたのでしょう。
ですが、科学が台頭してきて、
宗教が力を失いつつある今日では、
貧者のアヘンは宗教ではなくなりました。
では、現代における、貧者のアヘンとはなにか?
それは自己啓発です。
本屋さんに行けば、科学的根拠のない、
自己啓発の本がたくさん並んでいます。
「がんばれば報われる」
「明けない夜はない」
「願ったものは何でも引き寄せられる」
これらは宗教の教えとまったく同じで、
貧者にとって現実逃避の手段になっているのです。
上記のようなことを言われたら、
私はこう言うでしょう。
「がんばれば報われる」
→ そうなの? あなたは報われてないようですが。
「明けない夜はない」
→ いやいや、あなたの人生は何十年も夜が続いていますよね?
「願ったものは何でも引き寄せられる」
→ とりあえず1億円くらい引き寄せてくれたら信じますよ。
こうして、自己啓発というアヘンは、
今日もいたるところでシャブ漬けの廃人を
生み出し続けているのです。
私の信念として、自己啓発というのは
アヘンと同じで使ってはいけないと信じています。