こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
劣等感を持つ親って、それを埋めるために
子供を“道具”にしますよね。
よくあるのが学歴コンプレックスの親です。
自分に学歴がないことに恥じ、
他人の学歴に対して嫉妬する親が、
教育パパや教育ママになるわけです。
子供がよい学校に受かってくれれば
自分の劣等感が埋められるからです。
ですが、ここで残酷な真実をお伝えしましょう。
子供が良い学校に行けるかどうかは
先天的に遺伝子である程度決まってしまいます。
まず、言わずとしれたIQですが、
遺伝で80%決まってしまいます。
環境で変えられるのはわずか20%で、
しつけで変えられるのは0%です。
東大生の平均IQは120程度と言われますが、
先天的にIQが高くないと120には
まず届かないでしょう。
また、コツコツと努力できるかどうかという
誠実性(Conscientiousness)という要素もあります。
ご参考:目標達成しやすい性格
これは受験勉強を継続し続けられるかに関わってきて、
先天的にこの要素が低いと、誘惑に負けて、
勉強をやめてしまいます。
この要素は遺伝で40%ほど決まります。
さらに、受験で重要な記憶力も
遺伝で大部分が決まってしまいます。
とくに歴史や地理などの科目はそうですが、
テストではとにかく記憶力が必要とされますよね。
この記憶力も50%強が遺伝で、
環境で変えられるのは半分以下なんですね。
ここまで書けば何が言いたいのかわかりますよね。
子供が良い学校に行けるかどうかは
遺伝でかなり決まってしまうということです。
先天的に才能に恵まれていない子供は
良い学校に行くのはむずかしいのです。
たとえ、親が子供が学習塾などに通わせても
ムダな努力に終わることでしょう。
仮に優秀な大学に子供が合格できたところで、
そこには先天的に才能に恵まれた生徒(ギフテッド)たちが
たくさんいるわけです。
その結果、子供が落ちこぼれるのは必至です。
すると、「私は勉強ができないんだ」と、
子供は劣等感を持ってしまうことでしょう。
こうして、親の劣等感は
子供へ継承されてしまうのです。
「子供のためだから」と言って勉強させて、
自分の劣等感を埋める道具として子供を使うと、
その報いは子供が受けるわけですね。