こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は今まで、DMや電話だけでなく、
セミナーの場で商品を売ることもやってきました。
そのとき、スタッフによく聞かれるんですよね。
「相馬さんは、セミナーをやり始めてすぐ、
誰が申し込むか、なんとなくわかるんですか?」と。
その答えですが……
残念ながら、わかりません(笑)。
つまらなそうに、携帯電話をいじっている人でも
なぜか最後に申し込んだりしますし、
場合によっては、セミナー中にずっと寝ていた人でも
最後に目覚めて、なぜか申し込んだりします(笑)。
逆に、ウンウンとうなづいている積極的な人でも
申し込まずに帰る場合もあります。
ですので、セールスをし終えるまで
誰が申し込んで、誰が申し込まないかなんて
ほとんど分からないのです。
さて、情報弱者がよくする考え方で、
後知恵バイアスという心理学用語があります。
「何かが起きた後に、それが予測できた」と考える、
ものの見方、認知のゆがみを指します。
ですので、
「私、直感がするどいので、
セミナーの前に誰が申し込むか分かるんですよ」
という人がいたら、それはただの勘違い。
実際に、セミナーの前に
誰が申し込むかを聞いてみたら
ほとんど当たっていないはずです(笑)。
同様に、1年間などの講座が始まる前に、
「相馬さんは、どの参加者が結果を出しそうか、
なんとなくわかりますか?」
と聞かれることもあります。
やはり、この質問の答えもノーです。
誰が結果を出しそうか分かるのは、
講座を始めてからだいたい1年後ですね。
1年間、コツコツと行動し続けているのを見て、
「ああ、この人は結果を出しそうだな」と、
そこでなんとなく分かるのです。
講座開始直後に、とてもやる気があっても
すぐに消えていく人は大勢いるからです。
一方で、当初は自信がなさそうだった人でも、
地味に1年間コツコツと続けていれば
そのうち結果はついてきます。
「私、直感がするどいので、◯◯の前に分かるんですよ」
というのは、情報弱者の口グセですね。
こういうことを言う人は、
株価を予想する経済評論家と同じように
絶対に信用してはいけません。