こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」
という、ことわざをご存知でしょうか?
「栴檀が若葉の頃から良い香りがする」のと同様に、
「大成する人は若い時から頭角にあらわす」
という意味です。
私はこれは、あながち間違っていないと思うのです。
さて、あなたは、自己啓発の本などで、
「何歳になっても大成功するチャンスがある」
といった“綺麗事”を読んだことはありませんか?
たとえば、心理学とはかけ離れた疑似心理学を
教えているアンソニー・ロビンズは
自著でこう書いています。
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の
カーネルおじさん(カーネル・サンダース)は
65歳を過ぎてから夢を実現させるために行動を始めた。
これ、事実とまったく異なるウソです。
私は、このようなウソをついて、
誰かの人生を変な方向へと啓発している人を
心の底から軽蔑しています。
少し調べれば、カーネル・サンダースが30歳頃から
頭角を表していることはあきらかです。
※カーネル・サンダースの生い立ち
・14歳で学校を辞め、
若い時から色々な仕事を経験する。
・30代後半でガソリンスタンドの経営を始める。
・大恐慌のあおりを受けてガソリンスタンドは
倒産するも、 再度ガソリンスタンドを経営する。
・50歳でフライドチキンを目玉商品にした
サンダース・カフェをオープンし、大繁盛させる。
・55歳で、州の料理への貢献が評価されて
ケンタッキー州の知事から表彰される。
・カフェの店舗が火災にあうが、
61歳のときに再建する。
・72歳のとき、フライドチキンの
フランチャイズを始める。
見てのとおり、30代後半から経営者ですし、
72歳でフランチャイズのビジネスを始める前に
すでに店舗を大成功させていますよね。
つまり、カーネルおじさんの成功の秘密は
若い頃から経営者として努力してきたことなのです。
ちなみに、アンソニー・ロビンズが書いている
65歳の根拠は何もありません(笑)。
あなたも思いませんか?
10代の頃から色々な仕事で経験を積み、
30代後半で経営者になっていれば、
高齢になったときに大成功して当然だと。
さて、今日書いた内容は、
Wikipediaで調べればすぐにわかることです。
それなのに、自己啓発オタクたちは
検索さえしないで鵜呑みにするので、
アンソニー・ロビンズにからめ取られるわけです。
もっと高い視点を持って、本質を見極めましょう。