こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
とある年商10億円規模のビジネスをしている経営者が
以前、こんなことを言っていました。
「私は、いくつものビジネスをしてきたが、
それは明らかな間違いだったと今では断言できる。
もし、1つのビジネスに絞って
それだけを徹底的に大きくしていたら、
今頃は数倍の年商になっていただろう」と。
興味深いですよね。
その経営者はビジネスセンスが高く、
儲かるビジネスのネタを
次から次へ見つけるのがうまい人でした。
それゆえ、色々なビジネスに手を出して、
それぞれで小さな成功をおさめていました。
しかし、その経営者は後年、
それは間違いだったと自省しているのです。
なぜか?
それは、「選択と集中」のパワーに
気づいたからでしょう。
3つのビジネスを立ち上げたら
売上が合計で3倍になるかもしれません。
しかし、1つのビジネスだけに全力投球したら
同じ時間、同じお金、同じエネルギーをかけても
売上が3倍ではなく5倍になることはよくあるのです。
これが、「選択と集中」のパワーです。
人はそこそこビジネスができるようになると
自信過剰になって色々なビジネスに手を広げ、
1つのビジネスに集中しなくなってしまうのです。
もちろん、私のところにも、
毎月のように新しいビジネスのネタがやってきます。
しかし、その誘惑にあらがって、
あえてやらないようにしているのです。
ある程度ビジネスが大きくなってくると
余裕資金があったり、優秀な人材がいたりして、
選べるビジネスの幅が段違いに広がります。
ですので、誘惑の数も増えるのです。
しかし、そんな状況でも選択と集中をすることが
経営者の仕事というわけですね。