こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんは、どうやって思考しているのですか?」
という非常に抽象的な質問を受けることがあります。
この答えは、とても抽象的で答えにくいのですが、
思考の前提として何かを参考にしている場合も多いです。
たとえば、ビジネスのポジショニング戦略は、
進化論を参考にしています。
ビジネスで生き残るのも、
ゴキブリなどの生物が何万年も生き残るのも、
抽象的に考えれば全く同じことだからです。
また、私のコミュニティ作りの方法などは、
キリスト教やイスラム教などの宗教を
参考にしていることが多いです。
宗教の組織は、歴史上でもっとも長い期間、
もっとも多くの人を巻き込んでいますから。
また、価値観を浸透させる方法などは、
心理学を参考にしていると言いたいところですが、
実は哲学を参考にして編み出しています。
こういった抽象的な方法は
哲学に一日の長があるからです。
こう考えると、私の専門である心理学とマーケティングは
あまり参考にしていないかもしれません(笑)。
まあ、自分の専門分野とマーケティングなんて
できる経営者ならみんな学んでいるんですよね。
ですから、自分の専門分野とマーケティングを
学ぶだけではあまり差別化できないのです。
そこで、リベラルアーツとよばれる教養が
差別化のカギになるのです。
これは、砂浜で砂の山を作るときと同じですね。
低い山であれば直径が小さくて済みますが、
高い山を砂で作ろうとすると、
どうしても直径を大きくしないといけません。
ビジネスでもこれは同じで、
大きなビジネス(高い砂山)にしようとすればするほど
色々な教養(大きな直径)が必要になるのです。
つまり、直感と事実は反していて、
「リベラルアーツは役に立たない。
どうビジネスに活かせばいいのか分からない」
と大衆が思っているからこそ、
その本質をとらえて自分のビジネスに活かせば
自分だけは容易に差別化できるのです。