こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私たちは、自分の心の穴を埋めてくれる人を
それこそ一瞬で見つけることができます。
例えば、男性100人と女性100人による
婚活パーティなどがおこなわれたとします。
そのとき、Sの男性がいたとしたら、
その男性はパーティの100人の女性の中から
一瞬でMの女性を見つけられるでしょう(笑)。
また、逆もしかりです。
Mの女性は100人の男性の中から
一瞬でSの男性を見つけられるでしょう。
それらは、まるで磁石のN極とS極のようなもので
お互いに引かれ合う仕組みです。
なぜなら、SとMという関係は
相手という“道具”を使うことで
ポッカリ空いた心の穴を埋め合う関係だからです。
ご参考:SMの心理学
また、教祖タイプの人っていますよね。
誰かに対してアドバイスをするなどして
自分が優位に立つことで権威性を作ろうとする人。
こういう人は、多くの人の中から
信者になりやすい“腰ぎんちゃく”タイプの人を見つけるのが
やはり天才的にうまかったりします。
これも、逆もしかりです。
自分に自信がなく、
優秀な人に支配されることで安心する、
腰ぎんちゃくタイプの人っていますよね。
こういう人は、大勢の人の中から
教祖タイプの人を一瞬で見つけられるのです。
これらも、やはり磁石のN極とS極の様相です。
さて、ここからが重要です。
今日、私が何を言いたいかというと、
前述した人たちは心の穴が空いていて、
それが一番の問題だということです。
もし、心の穴を持っている人同士で
心の埋め合おうとしても、
それは絶対にムリだからです。
心の穴を持っている人同士では、
心の穴を完全に埋め合うことはできません。
それはハリネズミとハリネズミが
寒い冬に身体を寄せ合って
お互いに温め合おうとするようなもの。
もっと温め合おうとして相手に近づくと、
相手のハリによって自分が傷ついてしまうのです。
同時に、自分のハリによって
相手を傷つけてしまうのです。
SとMは近づくほどに傷つけ合い、
教祖と腰ぎんちゃくは近づくほどに憎み合うのです。
もっとも大切なのは、
他人に心の穴を埋めてもらうことではなく、
自分で自分の心の穴を埋めること。
自己愛ではなく、自己肯定感を育むことなのです。
他人から心の穴をふさいで貰おうとしても、
完全にふさぐことは不可能なので、
絶対に心の底からの幸せにはなりません。