こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
自己啓発やスピリチュアルの、
あやしいセミナーや本の中毒になっている人は
「相手は自分の鏡だから……」
という言葉をよく口にします。
この「鏡」が意味しているところは
自分も支配的な性格だとしたら、
支配的な性格の相手と惹かれ合うということです。
つまり、相手は自分と同じ性格(=鏡)なので、
「相手の性格を変えたければ、自分の性格も変えればいい」
という論理なのです。
この場合、自分の支配的な性格を変えれば、
相手の支配的な性格も変わるということですね。
しかし、この論理には重大な見落としがあります。
心理学の視点から言えば、
人間関係には2つのパターンがあるからです。
ホモフィリー → 性格が似た者同士と仲良くなる
ヘテロフィリー → 性格が反対の者同士と仲良くなる
わかりますか?
前者が、自己啓発やスピリチュアルの
セミナーや本で言われるところの「鏡」ですね。
ですが、後者は「鏡」ではありません。
例えば、支配的な彼氏ばかりを作ってしまう女性は、
自分が支配的というホモフィリーの場合もありますが、
実は自分が従属的というヘテロフィリーの場合も多い。
後者の場合、女性が彼氏の支配に苦しんで
「自分の支配的な性格をなおそう」
とすればするほど、問題が「大きく」なります。
なぜなら、女性がさらに従属的になるため
彼氏はさらに支配的になっていき、
ヘテロフィリーが強化されてしまうからですね。
「相手は鏡」という言葉を真に受けて、
世の中の人間関係をすべてホモフィリーで
判断しようとするのは愚か者がすることです。
人間関係には、自分と正反対だからこそ惹かれ合う、
というヘテロフィリーも非常に多いからです。
前述の女性の場合、従属的な性格を変えないと
彼氏との関係は改善しないと断言できます。
こういった、自己啓発とかスピリチュアルの
セミナーや本に毒されている人は
私の「お金の心理学」を受講しなさい(笑)。
間違った論理のエセ心理学を信じてしまうと、
どんどん人間関係は破滅していくだけですよ。