こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネスや投資で小さな成功をして、
年収数千万円くらいを稼げるようになると、
ダークサイドに落ちて、天狗になる人が出てきます。
なぜなら、街中で値札がついている
ほとんどの商品を買える力が身につくからです。
「私は何でも買える!」という万能感におちいるのです。
万能感とは、言い換えると、「私は無敵だ!」とか、
「人は私の言うことを聞くべきだ」とか、
「私は人よりも優れている」という選民思想でしょうか。
しかし、この万能感というのは、
心理学の視座からいうと、精神的に幼稚な証拠です。
ほら、幼稚園児の男の子が、
「僕は、世界を救うヒーローだ!」と
言うことってありますよね? あれと同じ。
それと何ら変わらない、お子様特有の誤った自己認識、
それが「私は人よりも優れている」という万能感です。
この万能感は、人間関係を崩壊させます。
経営者の夫が、妻に対して何でも命令したり。
会社の中で、部下に対して横暴に振る舞ったり。
取引先やお客様に対してごう慢になったり。
人間関係というのは、対等な関係のはずですが、
お金を稼いだことによって万能感が高くなると、
「人は自分の言うことを聞くべき」と勘違いするのです。
この万能感が強い場合、離婚をしたり、
大切なお客様を失ったり、会社を潰したりするまで、
ごう慢さによって気づけず、地獄に落ちます。
マーケティングやセールスしか学んでいない経営者が
成功し続けられないのには、こうした理由があります。
こういった経営者には、ぜひ心理学を学んで欲しいですが、
本当に心理学が必要な人ほど、
「私には心理学は必要ない」
と言って、自ら地獄に落ちていくので、
見ていてとても感傷的な気持ちになります。