こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日は、シンシアという12歳の少女と、
その父親の実話をご紹介しようと思います。
シンシアは、あるとき、サンフランシスコでの
父親とのデートを楽しみにしていました。
デートはこんな計画でした。
1.シンシアは父親の講演を聞く
2.一緒にケーブルカーでチャイナタウンに行く
3.中華料理を食べて、映画を見る
4.ホテルにもどってプールに行く
5.ルームサービスを頼む
シンシアは、この計画を心から楽しみにしていました。
しかし、デート当日、それは起こりました……。
2人が講演会場を出ようとしたときに、
父の仕事仲間、しかも学生時代からの友人に
偶然にも会ってしまったのです。
「久しぶりじゃないか!
近くに最高のレストランがあるんだが、
一緒に行かないか? もちろんシンシアも一緒に」
それに対して、シンシアの父は答えました。
「久しぶりだね! レストラン、ぜひ行きたいなあ」
それを聞いたシンシアはガッカリです。
せっかくのデートが台無しだし、
大人の会話を長時間聞くのは退屈だし、
あーあ、最悪だ……。
けれども、その直後、
シンシアの父親は続けてこう言いました。
「でも、今夜は先約があるんだ。
シンシアとの特別なデートがね」
そして、昔の友人からの誘いを断り、
シンシアの手をとってデートにでかけたのです。
そのデートはもちろん、最高のデートになりました。
ちなみに、この父親の名前は
スティーブン・R.コヴィー博士。
そうです、『7つの習慣』の著者です。
※この話は、『エッセンシャル思考』という本に
書いてあったエピソードです。
コヴィー博士は、
「 最も大切なことは、最も大切なことを
最も大切にすることである」
と生前言っていましたが、これを本人が
他の誰よりも実践していたということでしょう。
私が好きなコヴィー博士のエピソードの1つです。