こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
資本主義には、1つの法則があります。
それは、ビジネスにせよ、投資にせよ、
(1)優位性の発見
(2)多くの参入
(3)優位性の消滅
の3ステップを繰り返す、ということです。
※優位性というのは、簡単に言うと、
あまり努力をしなくても、楽に稼げる状態です。
例えば、
(1)YouTubeで簡単に稼げることが発見され、
(2)それがノウハウとして広まり、
(3)飽和して、誰も稼げなくなる、
ということですね。
投資も、これは同じです。
投資の市場も、「ほぼ」効率的になっていますが、
わずかなゆがみから、優位性が生まれます。
しかし、そこを目利きの投資家が拾ってしまうので、
優位性が消え、効率的に戻ってしまうのです。
さて、この法則がわかると、
稼ぎ続けている起業家や経営者が、
何をやっているかわかるはずです。
彼らは、たった1つの優位性だけで
何十年も稼ぎ続けているのではありません。
例えば、アップルは、iPadのおかげで、
タブレット市場という優位性を手に入れ、
IPadをどんどん売って、利益をのばしました。
しかし、近年はタブレットが売れなくなってきて、
その優位性が小さくなってきていますよね。
これはまさに、優位性が長く続かない代表例です。
ですから、稼ぎ続けられる起業家は、
来る波、来る波に、どんどん乗り移っていく
サーファーのようなことをしているだけなのです。
市場のゆがみから、優位性がどんどん生まれますが、
その新しい優位性にどんどん乗って行き、
優位性を維持し続けるのが起業家の仕事です。
つまり、稼ぎ続ける起業家・経営者と、
ノウハウコレクターの違いは、
次の3つに集約されます。
(1)新しく生まれた優位性を、いち早く見つける力
(2)参入が入ってくる前に、リスクをとり、大きく稼ぐ力
(3)優位性が失われる前に、撤退する力
この3つの力があれば、
優位性のサーフィンをし続けられる(=稼ぎ続けられる)、
ということになります。
ずっと稼ぎ続けられるビジネスとか、
飽和しないビジネスなんて、存在しないのです。
どんな大波でも、いつかは壊れますから。
……うーんと、今日のブログは
私の講座に参加している方でないと、
少し難しい内容だったかもしれないですね。
明日は、もう少し軽めの内容を書きます(笑)。