こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「知能指数が高いと、何か良いことってあるの?」
こんな疑問を持つ人は多いですが、その答えは簡単です。
「ありません」(笑)
アメリカで、過去100年にわたって、
知能指数が高い児童が、どんな人生を送るのか、
追跡調査をする研究がおこなわれました。
1921年、心理学者の、ルイス・マディソン・ターマンが、
スタンフォード大学で面白い研究を始めたのです。
カリフォルニア州で、IQ140以上の児童を1,500人集め、
その後、どう成長するのか調べました。
その児童は、大人になった後、どうなったと思いますか?
1,500人のうち、億万長者になった人は0人。
政治家になった人も0人。
ノーベル賞を受賞した人も0人でした。
研究は、知能指数と仕事の業績は関係ないと結論づけました。
また、離婚率や自殺率、アルコール依存症の率は、
全国平均とほぼ同じ値を示していました。
つまり、仕事だけではなく、
プライベートも普通の人と変わらなかった、ということです。
知能指数で140以上というと、
人口のトップ2%のIQを持っている人だけが入れる、
MENSAのIQ132「以上」の基準です。
東大生の平均IQは120と言われますから、
研究対象になったIQ140と言うと、
かなりの天才と言えるでしょう。
しかし、それほどの知能指数を持っていても
結局、ほとんど人生には影響がない、
ということになります。
私からすると、なぜ世間がここまで
IQに敏感になるのか、理解できません。
もっと、別の指標を重要視すべきだと思いますね。
参考文献:Genetic Studies of Genius
(英語版のWikipediaのリンク)