こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私自身がメンターとしている人は複数いるのですが、
特に大きな影響を受けている方は
経営コンサルタントの神田昌典さんです。
もう、かれこれ、10年以上前から
セミナーに参加しています。
それで、以前、このことをセミナーで話したとき
ビックリしたことがありました。
腰が抜けるくらい驚いたんですよ、本当に。
それは、最近の若い方(20代の方)って、
あるいは、最近ビジネス書を読み始めた方って、
神田先生の全盛期を知らないんですね。
10年前は、どこの本屋さんに行っても、
神田先生のビジネス書が平積みで
並んでいましたし、
私たち中小企業の経営者では
知らない人間はいない存在でした。
それで、私はその20代の方に、
神田先生のイメージについて聞いてみました。
「神田先生って、どんなイメージですか?」
すると、彼は答えました。
「かなり悪いイメージです。
情報起業とか、アフィリエイトとか、
内容のない商品を煽って売るようなイメージです」
「ええーっ!?」
私は、それを聞いて、
思わず声を上げてしまいました。
確かに、ダイレクト・レスポンス・マーケティングと呼ばれる
手法を日本に最初に伝えたのは、神田先生です。
(ダイレクト・レスポンス・マーケティングについては
話すと長くなるので、ここでは割愛します。)
しかし、神田先生は、今から10年以上前から、
「情報起業のようなことはやってはいけない」と、
セミナーの中で本当に、本当に、
口を酸っぱくして言っていたのです。
しかし、一部の心ないセミナー参加者がその教えを破って、
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの手法を使って
情報起業とか、アフィリエイトをやり始めてしまった……
こういった背景のことを、
最近セミナーに行き始めたばかりの方は
ほとんど知らないんですね。
それどころか、最近の方は、
情報起業に対しての悪いイメージを、
そのまま神田先生の重ねてしまっている……
本当に残念です。
まあ、これは、しょうがないことと言えば
しょうがないことなのでしょう。
よく言われるように、
「多くの人がキリスト教を判断するとき、
自分の最も身近なキリスト教徒によって、
キリスト教がどんな宗教かを予想する」
というのと同じです。
自分の一番身近にいるキリスト教徒が
本当に素晴らしい人物だと、
キリスト教そのものも素晴らしい宗教に思え、
自分の一番身近にいるキリスト教徒が
どうしようもなく馬鹿だと、
キリスト教が馬鹿の集団に思えるのです。
同様に、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを
使っている一番身近な人物が、ひどい情報起業家だと、
神田先生はひどいイメージになるのでしょうね。
少し難しい心理学の話をすると、
このショートカットして理解しようとする
脳の働きのことを、
「代表性ヒューリスティック」
と言います。
これについて詳しく知りたい場合は、
「代表性ヒューリスティック リンダ問題」で
検索してみて下さいね。
いやあ、それにしてもショックでした……