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トレンドを読む方法

未来予測

2015年1月20日

相馬一進


こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。

 

本屋さんに行ったとき、
猫も杓子も「アドラー心理学」の本ばかりで、
辟易してしまう時期がありました。(笑)

 

 

この「アドラー心理学」ブームの火付け役になったのは
嫌われる勇気』という本です。

 

ご参考:
嫌われる勇気───自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 郎 (著), 古賀 史健 (著)

 

この本が60万部以上の大ヒットになって以降、
どの出版社も、

「とりあえず、アドラー心理学の本を出せ!
出せば、最低1万部は売れる!」

とばかりに、関連書籍が異常に出まくりました。

 

正直、食傷気味です。(笑)

 

とは言え、いい機会ですので、
今日はマーケティングの勉強ということで、
トレンドについて考えてみましょう。

 

あなたは、この本が流行った経緯は何だと思いますか?

 

この問いの答えは、私なりの仮説なのですが、
「Facebookなどの、SNS疲れの人が多いから」
です。

 

例えば、

「コメントをしてくれた人に対しては
コメント返しをしなければいけない」

と、強迫的に思い込んでいたりとか、
常にまわりからの反応を気にしてしまったりとか、

そういったことで疲れてしまった人が多いのでしょう。

 

SNSの登場で、人類史上、かつてないほどの
衆人環視の状態になり、それによって、
人付き合いに疲れている人が増えているのです。

 

そこに来ての、『嫌われる勇気』だからこそ、
「嫌われて、人付き合いから自由になりたい!」と、
大ヒットしたのだろう、というのが私の仮説です。

 

さらに、SNS疲れの前提にあるのは、
3.11の震災以降、時代の振り子が
「絆(きずな)」の方に過剰に振れたから。

 

震災 → 絆(人付き合い) → SNS疲れ → 嫌われる勇気
という流れです。

 

ある意味で、「絆」のアンチテーゼ(反対)が、
嫌われる勇気』という訳です。

 

では、あなたに質問です。

 

この本の、「次のブーム」には何が来ると予測しますか?

 

これは私の予想ですが、来年あたり、
再度、「絆」や「つながり」に戻ると思っています。

 

嫌われる勇気』で、多くの人が孤独になって、
今度は孤独が苦しくなって、時代の振り子が
「絆」という場所に戻るというのが理由です。

 

このように、マーケターというのは
常に時代を先読みしていくのが仕事なのです。

 

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相馬一進【集客に特化した起業支援コンサルタント】 大学卒業後、松坂屋に入社する。その後、退社して起業するが、11業種で失敗。「起業成功のカギは集客にある」と悟り、企業の集客支援を始める。ダライ・ラマ14世や、スティーブン・R.コヴィー博士、リチャード・ブランソン、有森裕子などの講演会の集客を次々と成功させ、1億円超の売上を達成。現在は、起業や集客支援のセミナーを不定期で開催しており、クライアントは200業種以上。世界で上位2%のIQ所有者のみが入会できるMENSAの会員。

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