こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ここ数年の、本屋さんの売れ行きランキングを
眺めていると、興味深いことに気づきます。
それは、偉人(の言葉)ブーム。
例えば、自己啓発書の『人生はニャンとかなる!』や
『人生はワンチャンス!』は、シリーズ累計で
100万部を超えました。
これらは1ページに1つ、動物の写真と
偉人の言葉が載っている、という本です。
あるいは、『超訳ニーチェの言葉』や、
『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』に代表される、
超訳シリーズも偉人(の言葉)の本そうです。
では、今なぜ偉人ブームなのか?
これは私の1つの仮説ですが、
テクニック本からの揺り戻しです。
5年ほど前までは、「HACKS」という、
テクニックで収入を上げようとする本が流行っていました。
ですが、テクニックなんて知ったところで
収入が上がるはずがないじゃないですか。(笑)
そのテクニック本の反動なんでしょうね。
テクニックでは収入が上がらないことに気づきはじめて
骨太そうに見える、偉人の言葉を知って、
自分の軸を作ろうとしている人が多いのでしょう。
最近よくある、「~~思考」というタイトルの本も、
テクニック本からの揺り戻しで買われていると思います。
もう1つの仮説は、情報化社会からの逃避です。
今は、スマートフォンやパソコンなど、
インターネットに繋がっている媒体から
情報が洪水のようにやってくる時代です。
その、はなはだしい量の情報の中で、
多くの人は、どの情報が「正解」なのか、
分からないのだと思います。
その結果、
「とりあえず、偉人っぽい、ドラッカーとか、
ニーチェとかを選んでおけば、間違いないでしょ」
という考えなのでしょう。
個人的には、「~~思考」も、「超訳」も、「偉人」も、
もうお腹いっぱいです。(笑)
最近は、そういった単語が
タイトルに入っている単語は
本屋さんで手に取らなくなりました。(笑)
※「アドラー心理学」本がブームになっている理由は、
こちらの記事で説明したので、もし読んでいなければ、
ぜひ、あわせて読んでみて下さい。
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ご参考:
トレンドを読む方法