こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
下請け企業の経営者の方から、
こんなご相談を頂くことがあります。
「元請けの企業がキックバックを取るため
かなり厳しい価格を提示されているのですが、
どうすればいいのでしょうか?」
これに対する一発逆転の答えはありません。
つまり、ビジネスモデルを変えた方がいいでしょう、
ということになります。
そもそも、資本主義では、お客さんを抱えている企業が
大きな力を持ちます。
それは、お客さんがお金(=資本)を持っているからです。
すると、下請け企業になるビジネスモデルでは
どんどん経営が苦しくなってしかるべきなのです。
数年前、カー用品のオートバックスが、
Amazonで購入した商品の取付や交換を
始めたということがニュースになりました。
ネット上でたくさんのお客を抱えているが、
通販以外のことができないAmazonと、
カー用品の取付や交換なら日本一のオートバックスが
組むのであれば、
お互いに相乗効果だ、と思うかもしれませんが、
それは違います。
結局、この場合はAmazonが強いのです。
今は、がっぷりよつで両企業が組んだとしても、
そのうちAmazonはオートバックスを呑み込むでしょう。
Amazonはカー用品の販売量を増やしていって、
それにあわせて、オートバックスへの
取付料や交換料を減らしていくはずだからです。
結局、自分でお客さんに売れない
下請け企業はどんどん経営が厳しくなるのです。
これは、起業であっても同じこと。
売ることが苦手で、どこかからお客さんを
貰おうとしている起業家には未来はありませんから、
起業は辞めて、会社員をしていた方がいいと思います。