こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
さて、今日のテーマは、
「情報時代に価値を持つもの」について。
以前、このブログで
「情報時代では情報の価値がゼロになっていく」
ということを書きました。
すると、読者の方から、
「逆に、そういった時代に価値を持つもの、
価値が上がっていくものとは何でしょうか?」
というご質問をいただきました。
ありがとうございます。
それでは、考察してみましょうか。
なぜ、情報時代では情報の価値が
ゼロになっていくのでしょうか?
それは、需要と供給の関係ですね。
私たちが処理できる情報の量というのは
10年前と今とで、ほとんど変わっていません。
また、求めている(=需要)情報の量も
ほとんど変わっていないでしょう。
しかし、供給されている情報の量は爆発的に増えている。
2008年の総務省のデータによれば
消費者が選択できる情報量は10年前と比較して、
約532倍になっています。
今後も、供給される情報は爆発的に増えるでしょうが、
需要はほとんど増えないので、
情報の価値がどんどん下がっていくのです。
これが前提ですね。
では、情報量が爆発的に増えたとすると、
私たちは何を望むのでしょうか?
その、望まれるものの価値は上がるだろう、
という仮説が立てられます。
望まれるものということは、
需要ができる、ということですから。
その答えは色々とあると思いますが、
例えば、「この人の話は間違いないだろう」と
信頼されるブランド人であったり、
インターネット上の情報と情報をつなぎあわせて、
新しい価値を作ってくれるキュレーターという
存在であったりします。
※キュレーターとは(kotobankより)
http://kotobank.jp/word/%E3%82%AD%E3%83%A5%E
3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
あるいは、物の見方が人とは違うとか、視点が面白い、
独自の世界観を持った人などもそうですね。
あるいは、爆発的に増えた情報を
まとめてくれるための場(プラットフォーム)を
作ってくれるサイトです。
例えば、アマゾンや価格コムは
口コミをまとめてくれているところに
その価値があるのです。
この問題は、ロジカルシンキングとしては
すごく優しいレベルの問題なので、
「情報量が爆発的に増えたとすると、
私たちは何を望むでしょうか?」
という問いについて考え続けることで、
その答えが出てくると思います。
その答えこそ、
これからの情報時代で価値を生み出してくれるもの、
ということになりますね。
考え続けていると、色々と出てくると思います。
経営コンサルティングの神田昌典さんが、
速読法の本を日本で出版した理由として
「大量の情報を処理するため」
と言っていましたね。
あなたも、色々と考えてみて下さい。