こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
早速ですが、今日は1つ、質問です。
なぜ、私たち日本人は、賃貸ではなく、
持ち家にこだわると思いますか?
現在の日本の経済状況を合理的に考えれば、
持ち家よりも賃貸の方がリスクが少ないはずです。
それなのに、未だに家を持ちたいという日本人は
たくさんいますよね。
「どうせお金を払うなら、賃貸よりも
持ち家の方が、最終的に家が手に入るのでお得」
と言った、不動産の営業マンが語る「嘘」に
騙されている人も沢山います。
それは、なぜでしょうか?
※持ち家にこだわっている人たちが、
非合理的だと後ろ指を指したい訳ではありません。
実は、これは日本だけの傾向ではありません。
世界的に見てもそうなのです。
例えば、アメリカも同じです。
所得者が低い層の人が、
家を持とうという非合理的な行動が、
リーマン・ショックを引き起こしました。
もちろん、アメリカだけではなく
他の国民でも「持ち家」信仰はあります。
なぜ、私たちは持ち家にこだわると思います?
その答えとは……
心理学的に解説すると、この「持ち家」信仰は、
食欲、性欲、睡眠欲と同様に、
人間の生理的な欲求だからです。
「持ち家」にこだわるのは人間だけでなく、
猿などの霊長類、犬、鳥、魚、昆虫に至るまで、
多くの生物に見られる、
「縄張り本能」
であり、原始的な欲求なのです。
私たちは人間になるまでの進化の過程で、
「縄張りの中にいると安心であり、
他者が縄張りに入ってきたら攻撃する」
ということを続けてきました。
「持ち家」信仰というのは、
その名残りなのです。
だからこそ、不動産ビジネスが儲かるのです。
これは、最近、つくづく思っていることですが、
「私たちは、生理的な欲求には勝てない」
と痛感しています。
人間の原始的な本能というのは
論理では抗えない、圧倒的な力がある、
ということです。
私は、以前、
「電子書籍がミネラルウォーターよりも売れない理由」
について、ブログに書いたので、
まだ読んでいない方は読んでみて下さい。
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