こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、ブログに「変な自己啓発」と
書いたところ、読者の方から大きな反応がありました。
そこで、思っていることを少し書きますね。
私は、自己啓発に限らず、
物事を色々な視点から観察できることが
一番大切だと信じています。
それが、リーダーの条件だからです。
色々な視点とは、色々な抽象さであったり、
空間的広さ、時間的広さを持っている視点、
ということです。
分かりにくい話なので、
1つ具体例をあげますね。
例えば、医学で言えば、
痩せた方が健康になるのか? それとも、
太った方が健康になるのか?
というテーマです。
これは、ある視点においては片方が真ですが、
別の視点から考えると真ならずになるということです。
人によって、健康の定義が違うからです。
例えば、少し痩せ気味の方が
生活習慣病になりにくいです。
これは自明ですね。
そういう意味では痩せた方が健康なのですが、
でも、痩せ気味になると、風邪を引きやすくなりますね。
健康を風邪の引きやすさという視点で見ると
真ならず、ということです。
逆に、太ると風邪はひきにくくなりますが、
生活習慣病のリスクがグンと上がります。
それは、健康の定義が人によって違うので、
科学の、どのデータを切り取るかが違うわけです。
風邪の引きやすさをとるのか、
生活習慣病のリスクをとるのか。
それで、話を戻します。
自己啓発セミナーに行って、
マインドコントロールされてしまい、
その情報が全て正しいと信じこんでしまう方がいますが、
非常に狭量な見方だと思います。
それは、カルト宗教にはまって、
いくら家族が説得しても聞かないのと同レベルです。
ましてや、セミナーでそそのかされて、
何も考えずに突然会社を辞めたり、
何も考えずに突然離婚をしたりするのは考えもの。
当の本人は幸せかもしれませんが、
退社なら、残された人は大変でしょうし、
離婚なら、周りの家族は不幸です。
人間は社会的な生き物なので、
当の本人がその時はいくら幸せでも、
周りが幸せでないと、いつか不幸になります。
例えば、男性が「好きな事を仕事にする」とか言って
働かなければ、奥さんから離婚をつきつけられるのは
時間の問題だからです。
バランスを欠いていますね。
特に、人間の脳というのは、
「人生で最初に出会った衝撃的で感情的な出来事」を
重要視し、やられてしまったりします。
それが、カルト宗教であったり、
自己啓発であったり、ということです。
防衛策としては、色々な知識をつけておくことで、
そういった出来事に出会っても
感情を振り回されずに済みます。
宗教にせよ、自己啓発にせよ、
物事を色々な視点で考えることが
できるようになりましょう。