こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前私は、コミュニケーションコストについて
書いたことがあります。
ご参考:コミュニケーションコスト
今日は、この記事とはちがった切り口で
コミュニケーションコストについて説明します。
「コミュニケーションコストは
あなたと相手のIQ差が大きいときに生まれる」
ということは上記の記事で書いたとおりです。
なぜ、IQの差が大きいときに
コミュニケーションコストが生まれるかというと
「興味を持てる話題があまりにも違うから」です。
たとえば、あなたが頭が良くて、
最近は核融合発電に興味を持っていたとします。
しかし、おそらく、頭が悪い人だと
核融合発電について興味を持たないでしょう。
それは、核融合発電の仕組みを知るために
それなりの理解力が必要だからです。
核融合発電と原子力発電の仕組みが
正反対だということも
頭の悪い人は理解できない場合さえあります。
ですから、あなたが頭が悪い人に対して、
「核融合発電の推進に賛成ですか? 反対ですか?」
と聞くと予想外の答えが返ってきます。
「えっと、核融合発電ってなんですか?」
「チェルノブイリで問題を起こしたヤツですよね?」
こういった答えが相手から返ってきたら、
もうそれ以上コミュニケーションをとるのが
面倒くさくなりますよね。
頭のいい人同士なら核融合発電について
知的好奇心が刺激される議論をできるのですが、
頭の悪い人だと議論にすらならないのです。
相手が頭の悪い人だと、核融合発電の仕組みを
あなたが説明する必要があります。
しかし、じっくりと説明したからといって、
核融合発電という抽象概念を理解することは
頭の悪い人にとっては厳しいかもしれません。
すると、あなたにも、相手にも、
コミュニケーションコストが生まれるのです。
逆に、頭の悪い人が頭の良い人に対し、
雑談で何かを話したとしても、
やはりコミュニケーションコストが生まれます。
頭の悪い人は抽象概念を扱うのが苦手なので
雑談で好むトピックは極めて具体的な話が多いです。
トピックは色々とありますが、
一例としては芸能人のゴシップなどでしょう。
ある芸能人が結婚/離婚をしたとか、
不倫/浮気をしたとか、ドラッグをしたとか、
芸能事務所を退所したとか、そういう話です。
でも、芸能人のゴシップって、
私の文章を読んでいるような頭のいい人にとっては
どうでもいいですよね?
どうせ、自分の人生において一度も会うことも、
話すこともない人の話です。
無関係な人が何をしようと、知ったこっちゃない。
しかも、芸能人のこの手のゴシップって
登場人物が変わるだけで、
まったく同じパターンの繰り返しです。
そのため、頭の良い人はゴシップについて
あまり興味が持てません。
この状態で話すのは、とてもしんどいですよね。
このように、IQに差があると、
関心のあるトピックがあまりにも違いすぎて
コミュニケーションコストが大きくなるのです。