こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
これは私の持論なのですが、
「ある分野の才能」が自分にあるかどうかを
手軽に見極められる目安があります。
それは、「その分野での良し悪しを
においを嗅ぎ分けるように判定できるかどうか」です。
つまり、頭で分析しなくても、
その分野での良し悪しをにおいで判断できるのが、
才能のある人の共通点なのです。
たとえば、あなたが
公衆トイレに入ったときを想像してみてください。
すると、感覚的に「くさいなあ」と感じますよね。
頭で分析はしないはずです。
「今の空気は、『くさい』と呼ばれる状態だ。
なぜなら、アンモニア臭がするからである」
などと、論理思考する人はいないでしょう(笑)。
それで、才能がある分野って
このトイレのにおいと同じように感覚で判定ができます。
一例をあげると、ライティングの才能がある人は、
文章を流し読みするだけで、良し悪しを判定しています。
文章がうまく書けておらず、引っかかる表現を、
「なんだかくさいぞ」と、感じ取っているのです。
そして、“におい”の元を嗅ぎ分けるように、
問題のある文章を見つけ出します。
もちろん、その文章の問題を他人に伝えたいときは、
論理的に説明するでしょう。
ただし、本人は感覚でとらえていて、
論理は後づけに近いのです。
これは、ライティング以外の分野も同様です。
デザインも、マーケティングも、プログラミングも
才能のある人ほど“におい”で判断しています。
“におい”が論理に先立つのです。
手前味噌ですが、セールスなど人並み以上の
パフォーマンスが発揮できる分野では
私も感覚で判断している面があります。
「あ、なんかくさいぞ?」
こんなふうに“におい”で察知できる分野が
あなたにはありますか?
もしあるのなら、その分野の才能が
あなたにはあるかもしれません。
ただし、この判定はあくまで目安に過ぎません。
なぜなら、自己診断だけでは、
専門家やお客さんとの“におい”のズレが
見極められないからです。
つまり、凡才以下なのに
「自分は才能がある!」と思い込むだけの
勘違い野郎になってしまう場合もあります(苦笑)。
勘違い野郎にならないためには、
やはり専門家からの助言が受けられる環境に
身を置く必要がありますね。
なお、今回は“におい”と書いてきましたが、
人によっては嗅覚ではない場合もあります。
・利益が出る商品が「光って見える」
というような視覚でわかる人
・失敗しそうなプロモーションだと
ゾワゾワするなど、肌感覚でわかる人
・このメンバーは不協和音だなど、聴覚でわかる人
いずれにしても、視覚・聴覚・嗅覚・肌感覚など、
論理ではなく感覚が先立つのです。