こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、「競争で勝って自信をつけよう」
とする人が多くいます。
しかし、現実には、
競争に勝っても自信は得られません。
競争で得られるのは、
「次は負けるかもしれない」
という不安や恐怖だからです。
たとえば、自信のない人が、
仕事の営業業績で、同僚と競い合うとします。
「あいつには負けられない」
と自分を追い込み、睡眠時間も削って働けば、
高い成績が出ることはあるでしょう。
そして、同僚より高い成績を出す。
すると、何を感じるのか?
勝利した瞬間は、
高揚感や達成感を感じます。
しかし、次のような思考が、
すぐさま脳裏をよぎるのです。
「勝利が価値の証明なら、
敗北は無価値の証明になってしまう」
そう気づいた瞬間、
背筋に恐怖が走ります。
続いて頭の中に聞こえてくるのは、
まるで死神のささやきです。
「あいつに負ければ、またお前は、
生きている価値がなくなる」
この死神の声が聞こえたら、
立ち止まることはできない。
またその日も、翌日も、明後日も、
延々と馬車馬のように働く日々になります。
しかも、その仕事は、貢献や愛を感じる
やりがいのある仕事ではありません。
喉元に突きつけられた死神の鎌から、
逃げ延びるための死闘。
周りが敵に見えて孤独になり、
不安で同僚とも険悪になるのです。
では、この無間地獄から抜け出すためには、
どうすればいいのか?
それは、「競争や勝敗とは無関係に
自分は価値がある」と
感じられるようにすることです。
あるいは、
「もし競争に負けたとしても、大丈夫だ」
と感じることでもあります。
ただ、この話を聞いただけでは、
ほとんどの人は変わらないでしょう。
それどころか間違って理解して、
「自分は競争に関係なく、
他人に勝利できると思えばいいのか」
と、捉えてしまう人も多くいます。
それでは結局、競争という考え方から
抜け出せないのです。
そうならないためには、
表面的に知識を学ぶだけでは、
全く足りません。
必要なのは、専門知識のある人からの
フィードバックや、
一緒に努力できる人がいる環境です。
だからこそ、私は「お金の心理学」
という講座を行っています。
私自身、学生時代から起業当初まで、
ずっと死神と戦っていたタイプでした。
ですが、心理学のスキルを身に着け、
陽だまりのような温かい感覚で、
生きていられるようになりました。
その本質を習得できる環境を
提供していきたいと思っています。
環境を変えられない限り、
死神と戦い続ける無間地獄から、
抜け出すことができないからです。