こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日は、すごい本をご紹介します。
こちらです。
『脳科学マーケティング100の心理技術』
ロジャー・ドゥーリー著
私も、このメールを書くより前に、
この本を注文しました。(笑)
特に、ダン・アリエリーなどの
行動経済学の本を読んだことがない方には、
特にお勧めです。
例えば。
値上げして、お客さんに感謝される、ということは
あり得るでしょうか?
これは、有名な話ですが、
1セントのアスピリン(=鎮痛薬)を飲んでも
頭痛が治らないのに、
50セントのアスピリンだと頭痛がウソのように治る、
という事例が海外でありました。
面白いことに、脳はブランドを認識するのです。
これはカリフォルニア工科大学の
ランジェル博士の実験なのですが、
博士はワインを飲んでいるときの、
被験者の脳の反応をMRIで調べました。
被験者に、
「5種類のワインを飲んで欲しい」
と言ったのです。
しかし、実際には3種類のワインしか用意せず、
その中から適当に5回選んで、被験者に与えました。
なんという、適当な実験!(笑)
そして、ワインを被験者に与えるときに、
そのワインの価格を伝えるのですが、
それもウソだったのです。
その結果は?
「内側眼窩(ないそくがんか)前頭皮質(ぜんとうひしつ)」
という、脳の中で知的快楽を生み出す部位が、
高いワインほど、強く活動し、
安いワインほど、弱く活動をしたのです。
要は、被験者の場合、
ワインの味なんて認識しておらず、
値段だけで美味しさを決めているのです。
つまり、なぜだか分かりませんが、
進化の結果、人間の脳は「値段」とか「ブランド」に
妙にこだわるようになっているのです。
そうであれば、その事実を認めて、
自分自身はそれをマーケティングに使うと同時に、
防衛策としても、知っておいた方がよい、
ということになります。
ぜひ、こちらの本、お勧めです。
『脳科学マーケティング100の心理技術』
ロジャー・ドゥーリー著