こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
マーケティングやセールスの世界でよく例に出てくるのが、
ゴッホとピカソの対比の逸話です。
まず、ご存知の通り、
ゴッホは生前ずっと貧しい暮らしをしていました。
それは描いた絵がほとんど売れなかったからです。
最終的に、「自分の耳たぶを切り落とす」という奇行をしたり、
服毒の自殺未遂を繰り返したりしたことは有名です。
最期は拳銃で自殺をしたとされています。
ゴッホの『ひまわり』などの絵に高い値段がついたのは、
あくまで没後なのです。
一方で、ピカソは画家としてだけでなく、
ビジネスパーソンとしても優秀でした。
ピカソの遺産の評価額は7,500億円と言われています。
それはピカソが自分の絵の値段を釣り上げていたからです。
有名なのは、新しいを絵を完成させると
画商を集めて自分の展覧会を開いていたことです。
そして作品を描いたコンテクスト(背景や意図)を
細かく細かくプレゼンテーションしたとされています。
こうすることで、作品の価値を高めて、
画商同士に競わせて高値で売っていたのです。
また、ピカソは一生の間に何度も作風が
変わっていったことで知られています。
その理由の1つは、画商のニーズに合わせるためだったそうです。
画商ごとにちがったニーズがあったので、
ピカソはそれに応えて作品を描いていきました。
相手のニーズに合わせた作品を作れば、
当然のことながら高値で絵が売れますよね。
ゴッホとピカソの対比って、本当に興味深いです。
なぜなら、現代でもまったく同じような対比が
どの業種でもいたるところで起こっているからです。
ちっともマーキングやセールスができず、
職人肌で作品をひたすら作り続けるもほとんど売れず、
ゴッホのように経済的に困窮する人。
緻密にマーケティングやセールスをして、
お金に不自由することなく生活ができて、
社会的評価も高いピカソのような人。
あなたは、どちらのタイプになりたいですか?