こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
心理学というキーワードって、
きちんとしたイメージがそこにあるため、
「●●心理学」
といった名称で、占いとかスピリチュアルの講座の名前に
使われることがあります。
私は心理学の徒の1人として、
「これはひどい話だ、きちんとした心理学への風評被害だ」
と常々思っています。
一方で、まがい物の心理学に騙される消費者に対して、
「情報弱者が痛い目に合うのは当然だ」
とも思っています。
では、きちんとした心理学とまがい物の心理学との
「違い」は何でしょうか?
それは、結論から言うと、
大学などの研究論文でメタアナリシス(メタ分析)が
おこなわれていることです。
詳しくは、この本が参考になります。
ご参考: 『心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門』
少なくとも、この本を読んでいない心理職の人は
まがい物の心理学を伝えている可能性があり、
私からするとクソだと言えます(笑)。
なぜ私がNLPに対して
あまり興味を持てないかというと、
その効果を裏付けるような論文がないからです。
たとえば、NLPに関する論文はこちらです。
ご参考:Neurolinguistic programming: a systematic review of the effects on health outcomes
この論文は次のように結論づけています。
「NLPが健康に対して改善をするという証拠はほとんどなく、
それはNLPに対して限られた量と質の研究しか
おこなわれていないからだ」と。
まあ、NLPは論文に載っているのでまだマシなほうで、
ひどいのは占いとかスピリチュアル系の講座です。
彼奴(きゃつ)らは恥ずかしげもなく
「●●心理学」と名乗っているからです。
先般、私は読者からこんなメールをもらいました。
成功哲学や精神世界のサイトがとても、目につくようになっています。 個人的にも、様々な思想のセッションに何件か行っていました。 とある心理学の無料セッションに参加したところ、そこでの教理は、思考が現実化する、100%自分原因論、となっていました。 自分次第で全てがコントロールできるという極めて傲慢極まりない感じがしました。
見てわかるとおり、これは心理学でもなんでもなく、
完全に情報弱者向けのスピリチュアルの講座ですよね。
おそらく、“教祖様”の思い込みを
教理として伝えているのでしょう。
ただし、スピリチュアル感が出ると心象が悪いので、
「●●心理学」と心理学を冠しているわけです。
まあ、いくら「●●心理学」という名前だったとしても
情報弱者がだまされるのはいつの時代も同じですね。
なので私は、私についてきてくれない人たちは
地獄に落ちればいいと考えています。
もちろん、私の講座「お金の心理学」では
ちゃんとエビデンスがある心理学を伝えていますよ。