こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
アンソニー・ロビンズなどの海外のセミナー講師が
「人生の輪」といった概念を伝えています。
これは平たく言うと、人生には様々な分野があり、
以下の要素のバランスを取りましょう、ということです。
・健康
・お金
・家族
・休暇
・人間関係
・仕事
・貢献
・貢献
・スピリチュアリティ
しかし、「これらの要素をバランスよく満たしましょう」
という考え方について、私はクソだと感じます。
それは3つの理由があります。
理由1.人生ではバランスが崩れるときがあるから
経験したことがあるかたなら分かると思いますが、
1度起業や出産などをすると、その後3年ぐらいは
人生のバランスなんてあったものではありません。
起業が軌道に乗るまでは、食っていくのに必死なので
それこそ3年ぐらいは仕事ばかりになるでしょう。
出産も同じで、出産してから3年ぐらいは
朝から晩まで赤ちゃんの面倒で手一杯で、
他のことをする余裕なんてないはずです。
このように、時に人生はアンバランスになりますが、
それは当然であり、まったく問題ないですよね。
理由2.バランスがとれた状態が幸せではないから
私たちは幸せを感じやすい条件は
ポジティブ心理学の研究ですでに明らかになっています。
幸せを感じやすい条件の例
・年収で7万5千ドル以上を稼いでいる
・良い人間関係
・自分の強みを仕事に活かせている
・物ではなく経験にお金を使っている
・時間をお金で買っている
・他人への貢献
これらの幸せを感じやすい条件と、
前述した「人生の輪」の要素が一致していないのです。
もしあなたが幸せになりたいのであれば
幸せを感じやすい条件を単純に満たせばいいだけ。
いたずらに人生のバランスを取ろう取ろうとすると
幸福度が下がりかねないのです。
理由3.バランスがとれている人に魅力はないから
引退したイチロー選手を思い浮かべてみてください。
とても魅力的な人ですが、野球に人生を捧げたような、
とてもアンバランスな人生を送っているように見えます。
しかし、だからこそ魅力的なのではないでしょうか。
もし、野球に人生を捧げていなかったとしたら
人を惹きつける魅力は出なかったと思います。
私見ですが、魅力的な人ほどバランスを欠いていて、
逆に人生の色々な要素のバランスがとれている人には
人間的魅力を感じません。
少なくとも私は、バランスがとれている人とは
プライベートでも仕事でも一緒に時間を過ごしたいとは
これっぽっちも思えません。
バランスを取ろうとすればするほど
自分の人間的魅力が失われていく可能性が
あることに気づいたほうがいいですね。
以上3つが、私が「人生の輪」を批判する理由です。
さて、こういった「人生の輪」のような、
今まで聞いたことがない新しい概念を聞いたとき、
情報弱者ほど過敏に反応しますよね。
「あっ、自分の知らない概念だ! 知りたい!!」と。
そういう人は完全に終わっています(笑)。