こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
心理学の用語で「受動的攻撃行動」と
呼ばれる概念があります。
これは、表立ってのストレートな攻撃ではなく、
「ネチネチとした陰湿な攻撃」のことを意味します。
そして、色々なセミナーや講座の中でも
参加者がこういう行動をすることはあります。
たとえば、ある参加者が講師に対して
強い怒りや不快感を持ったとします。
すると、こんな受動的攻撃行動をするのです。
・あえてゆっくりと言動して、進行を妨害する
・言われたことを理解できないふりをする
・沈黙を続ける
・宿題やワークをやろうとしない
・世の中のルールを持ち出して、皮肉や嫌味を言う
・抑うつっぽくふるまう
・不幸な自分の話を自己開示する
とくに最後の2つの行動をされると
周りの人は腫れ物にさわるよう気を使いますよね(笑)。
これらは、心理学の知識がない人からすると、
「面倒くさいなあ」としか感じないでしょうが、
心理学の専門家からすると立派な攻撃です。
おそらく、こういう受動的攻撃行動をとる人は
人生でずっとそうやって他人を攻撃して生きてきたのでしょう。
そして、他人を自分の思う通りになんとか動かして、
自分の欲望を満たそうとしているのです。
本当に愚かですよね。
なぜなら、少なくともセミナーや講座というものは
参加者が積極的に参加をすればするほど
よりよいサポートをしてもらえるわけです。
一方で、参加者が受動的攻撃行動をしてしまうと、
講師は面倒くさくなってサポートをやめてしまいます。
当たり前ですが、セミナーや講座というのは
電気や水道のような公共サービスではないので、
全ての人が平等に扱われる場所ではありません。
むしろ逆で、「えこひいき」がよく起こる場所です。
面倒くさい参加者ほど放置され、
かわいげがある参加者ほどサポートされる場所です。
当然のことながら、受動的攻撃行動をする参加者は
前者にあたるので「無視」されます。
もちろん私も、そういった人を「無視」をします。
なぜなら、参加者が受動的攻撃行動をした結果、
「私は他人を思う通りに動かせる」なんて思われたら
その悪い行動パターンを強化してしまうからです。
もしあなたの周りに受動的攻撃行動をする人がいたら
「無視」をすることが一番の対策になります。
まちがっても、そういった人の攻撃に対して
イチイチ反応してはいけません。