こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、「どうやって人生を逆転するのか」とか、
「どうやってキャリアアップをするのか」といった
情報はとても多いと思います。
(注:キャリアアップは和製英語です)
しかし今日は、それとは逆に
「どうやってキャリア“ダウン”をするのか?」
について書こうと思います。
特に読んで欲しいのは、優秀な大学を卒業し、
有名な会社で働いているような人ですね。
有名な会社で働いてることによって名誉も得られ、
それなりに高収入を貰えている人に
このメッセージを私は届けたいからです。
まず、優秀な大学の学生は、往々にして、
有名で高収入がもらえる企業に就職しようとします。
それは当然です。
優秀な大学の学生は、就職先も引く手あまたなので、
自分の好きな会社を選べるからです。
「自分が内定をもらえた企業の中で、
もっとも有名な企業に就職することが正解だ」
と考える学生は多いでしょう。
また、そう考える学生たちの空気に流されてしまって、
あまり考えずに有名企業に就職してしまう人もいます。
その一方で、はぐれ者のような学生が
有名ではない低収入の会社に就職するかもしれません。
あなたはそういった人に対して、
もしかしたら、こう感じるかもしれませんね。
「ああ、この人は就職活動に失敗したんだな」と。
しかし私があなたに言いたいのは、
「就職活動に失敗したのはあなたでしょ?」
ということです。
あまり考えずに有名企業に就職した学生が、
20代から30代でどんな人生を歩むのかを
私は講座の中で散々見てきました……。
優秀な大学を卒業し、有名な会社で働き、
高収入をもらえている。
ほとんど不自由のない生活を送っていて、
世間の人たちからは「勝ち組」と言われている。
なのに、心の中は満たされていないのです。
・仕事をしていてもやりがいを感じない。
・自分の天職ではない気がするけれども、
されど、自分のやりたいことがわからない。
・収入も高くて安定しており、福利厚生も充実していて、
会社に「飼い殺し」にされているのはわかっているけれど、
どう行動していいのかわからない。
・今の環境で満たされていて、退職する気はおこらない。
こうやって20代から30代で悩む人の共通点は
「有名さ」とか「収入の高さ」といった条件で
就職する会社を選んでしまったことなのです。
この場合、その就職先の会社でキャリアアップをするほど
違和感や空虚感が増していきます。
普通は、社内で昇給や昇進をすればするほど
自分の幸福度が上がっていくはずなのに、
むしろ下がっていく。
最終的に、「自分は何をしたいんだろう」と思い悩みます。
ですから、私がそういった人にオススメしたいのは、
キャリアアップではなくて、キャリア“ダウン”です。
もちろん、「今の会社をすぐに辞めろ」と
言いたいのではありません。
今の会社でちゃんと働きつつも、
あえてキャリアアップを目指さず、
自分の情熱が持てる仕事を探してほしいのです。
そして、情熱が持てる仕事を見つけたら
そこに徐々に移っていってほしい。
有名な会社であればあるほど、
高収入がもらえればもらえるほど
転職や独立をするのが怖くなりますから。
それが私からあなたへのお願いです。
私の講座「自分最適ビジネス」は、
こういった優秀な人にも活用してほしいと思っています。
なお、以前、似たようなことも書いたので、
こちらも参考にしてください。
ご参考:器用貧乏コンプレックス