こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
あなたは「感動ポルノ」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は自身も障害者であるジャーナリストの
ステラ・ヤング氏による造語です。
この言葉の意味は、障害者や被災者、難病患者が
必死に頑張るところを見せ物として公開することで、
感動の押し売りをすることです。
「私たちはあなたの感動のためにいるんじゃない」
とステラ・ヤング氏は言いました。
日本では『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』が
典型的な感動ポルノに当たるでしょう。
障害者にダンスを踊らせたり、富士登山をさせたりして
健常者の利益や娯楽、感動体験のために利用しています。
障害者を搾取した番組構成となっていて、
人権意識を持っている人はヘドが出るような内容です。
実は、こういった感動ポルノの手口は
伝統的な自己啓発セミナーでも活用されてきました。
最も有名なのはアンソニー・ロビンズというセミナー講師の
DWDというセミナーではないかと思います。
ここではメンタルで悩み続けてきた人が
感動ポルノのために搾取されます。
たとえば、父親にレイプをされ続けた女性とか、
カルト宗教にだまされたような人が見せ物になるのです。
そして、アンソニー・ロビンズというセミナー講師は
その人のトラウマをほじくり返したあとに、
感動的な展開にもっていくのです。
ですので、こういった自己啓発セミナーに参加して、
「感動した」と言っているような人って、
人権意識が欠如しているのです。
まぁ、これは共犯で、人権意識が欠如したセミナー参加者と、
商業主義の奴隷であるセミナー主催者側の両者が
存在することによって悲劇が生まれているのです。
私達の人権意識が低かった大昔ならいざしらず、
未だにこんなことをし続けているなんて、
時代遅れもはなはだしいですね。
普通の人が見れば「胸クソ悪い」と感じるはずですから。
ハッキリ言って、業界の闇です。