こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は昔、自分が登壇するセミナーの日が近づいてくると、
「セミナーでは、何を話せばいいんだろう……」
と不安になっていたものでした。
「これを話せば満足してくれるだろうか?」と、
強い恐怖が襲ってきたのです。
ですが、今はそこまで強い恐怖はなくなりました。
なぜなら、私がセミナーで何を話そうが、
参加者の記憶にはほとんど残っていないことに
気づいてしまったからです(笑)。
では、何が記憶に残っているかというと
私の言っている内容や「やり方」ではなく、
私の「あり方」の方なんですよね。
あり方とは、自分の価値観とかマインドとか
信念とか理念とかのことですね。
「参加者に伝わることのうち、
8割はあり方で、2割だけがやり方だ」
とさえ最近は考えるようになりました。
たとえば、セミナー講師の言動が
一致していないときってありますよね。
そういったときに、参加者には
「ああ、この人は口だけの人なんだな」
と講師のあり方を感じ取ってしまうのです。
そうすると、いくら講師が口で良いことを言っても、
参加者には馬耳東風。
それどころか、参加者は
「この人は言動が一致していないウソつきだ」
という印象を持ってしまうのです。
ですので、私は最近は
「自分をさらけ出す」ようにしています。
そして、自分がやっていることを話して、
やっていないことは極力話さないようにしています。
そうしないと、言動が一致しないし、
「あり方」と「やり方」が一致しないから。
とは言え、私は、人一倍
「人からよく見られたい」人間なので、
まだまだ完全にはできていませんが(笑)。
それでも、「ありのままの自分をさらけ出す」
ということを心に決めてからは、
セミナー前の緊張は少なくなってきましたね。
どうせ、自分がやっていないことは
セミナーで話したところで、
言動が一致しないから伝わらないだろう……
と良い意味であきらめがついたからです。
逆に、あなたがセミナーに参加する際は、
「この人の言動は一致しているかな?」
と考えるといいと思います。
もし一致していなかったり、違和感があったりすれば、
その部分はそもそも話を聞かなくてOKです。
どうせ講師もできていないことなので、
その話は机上の空論だからです(笑)。
セミナー講師の言動が一致しているところだけ、
「あり方」と「やり方」が一致しているところだけ、
話を聞くのがいいでしょう。