こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先進諸国において、日本人の女性が
「私は専業主婦をしています」と欧米人に言うと
非常に奇妙な目で見られることがあります。
「ええっと……赤ちゃんが生まれたばかりで、
満足に働けない状態ですか?」と質問されることでしょう。
「いや、子どもはすでに大きくなりました」と答えると、
いよいよ腫(は)れ物にさわるような扱いを受けます。
なぜなら、多くの先進諸国においては
「夫婦共働き」が当たり前だからです。
つまり、専業主婦を“あえて”選ぶということは
身体や精神や知能などに重大な障害があって、
どうしても働けないかわいそうな人と思われるのです。
「この女性にどういう重大な障害があるかは、
かなり仲良くなってからでないと怖くて聞けないな」
と思われるわけです。
また、働けていないということは
精神的にも経済的にも自立できていないことと同義で、
まことに痛々しいというのが専業主婦のイメージなのです。
さて、ここで考えてみましょう。
専業主婦が働くこと、つまり共働きをすることは
素晴らしいことだと私は信じています。
まず女性が自力で収入を得ることで、
経済的に自立することができます。
それによって自信を高め、「●●さんの奥さん」とか
「●●ちゃんのお母さん」といった家族の隷属の状態から
精神的に自立することにつながります。
さらに、働くことで周りの人に貢献をでき、
感謝されたり自分の価値を認めてもらったりできます。
これによって自己肯定感が高まるのです。
ですので、身体や精神や知能に重大な障害がなければ、
そして赤ちゃんが小さい年齢でなければ、
どんな主婦も働いたほうがいいと思っています。
もちろん、ブラック企業で働く必要はないので、
職場はよく吟味して選んでくださいね。
逆に、自分の妻を専業主婦にしている男性がいると、
本当に残忍な夫に私には見えるのです。
経済的自立や精神的自立、感謝、自己肯定感などを
妻から無慈悲にも取り上げているわけですから、
どういう了見なのかその男性には聞いてみたい。
「男が働くべき」という価値観が女性を苦しめる、
と気づいていないのでしょうね、視点が低いので。
主婦がもっと働いて、女性の社会進出が進めば
もっと日本はよくなると私は信じています。
私と一緒に、日本をそんな社会にしていきましょう。