こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中の経営者を大別すると
「チャンス型」と「理念型」がいると私は考えています。
チャンス型の経営者は成長期の市場に参入し、
とりあえず儲かりそうなビジネスに手を出します。
仮想通貨が儲かりそうなら我先にと参入し、
プロダクトローンチが儲かりそうなら我先にと参入する。
彼らには理念らしい理念がないので
儲かりそうなら見境がないのです。
たとえば、DeNAなどはその最たる例で、
「世界に喜びと驚きを」が一応は理念となっていますが、
絵に描いた餅に堕しているわけです。
彼らはコンプガチャで情報弱者からお金を吸い上げ、
著作権違反をしながらWELQなどのメディアを運営して
えげつなくお金を稼いできたわけですから。
こういった「チャンス型」の経営者の企業には
理念がないか、あったとしても非常に抽象的です。
チャンス型の経営者が掲げる理念によく出る言葉には、
「Win-Win」とか「喜び」とか「顧客満足」など
他の企業の理念としても使える単語が並ぶのです。
一方で、「理念型」の経営者は
いくら自分が成長市場にいても、浮利を負いません。
せいぜい年間の成長率を20〜30%程度にとどめ、
あえて拡大をせず、理念をもとに強みを企業に蓄積し、
永続的に顧客に価値を提供できる体制を作るのです。
そして、市場が成長期から成熟期に変わると
理念型の経営者の真価があきらかになります。
成長期に比べて成熟期は利益が出にくくなるので、
チャンス型の経営者は市場から去っていきます。
なぜなら、理念型の経営者のように
強みを社内に蓄積していないため、
利益を出せなくなるからです。
すると、理念型の経営者が生き残り、
市場の残存者利益を享受するわけですね。
私は理念型の経営者になりたいと努力しているつもりで、
優秀なメンバー、というより私には過ぎた仲間が
チームに残ってくれていることが誇りです。