こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私の人生で、ずっと格闘し続けてきた恐怖として、
お金がなくなることへの恐怖があります。
私が起業して全然稼げなかったころ、
どんどん貯金が減っていったときには
それが怖くてたまりませんでした。
真冬に大雨に打たれてしまった後のように
ガタガタと体が震えてしまうのです。
今だから笑い話になりますが、
電気やガス、水道を何度か止められたこともあります。
電気とかガスって、作業者が止める前に
玄関のピンポンを何度も鳴らすんですよね。
「本当に不在ですか? 今止めても大丈夫ですか?
滞納しているお金を払っていただければ止めませんよ?」
という確認のために。
ただ、出ていってもどうせ払うお金もなく、みじめなので、
ピンポンが鳴ってもあえて私は出ないのです。
作業者が何度かピンポンを鳴らしている間、
私は心臓がキューっと締め付けられるような思いでした。
例えるなら、ホラー映画の登場人物が
恐ろしい怪物を見てしまったときのように、
体がフリーズしてしまったのです。
私はそんな経験を何度かしたのもあり、
お金がなくなることが怖くてたまらなかったのです。
しかし、ある時気づいたのです。
お金がなくなることが怖いのではなく、
お金がない自分を人前に晒すことが怖いのだと。
それは私の持っている完璧主義が原因だったのです。
つまり、「ダメな自分をさらしたくない」という
ちっぽけな自己愛がその恐怖の正体だったと気づき、
自分に落胆して寝込むほどのショックを受けました。
しかし、それに気づいてからは改善は早かったです。
あえて、ダメな自分を人前にさらし始めると、
だんだんと完璧主義が薄れていったのです。
劣等感って、隠そうとするから苦しくなるのであり、
勇気をもって人前にさらすと消えるからです。
私を悩ませていたお金がなくなることへの恐怖も
それ以来、かなりなくなりました。
それだけでなく、ダメな自分でもOKを出せるようになったので、
とても楽な気持ちになりましたね。
どんなときでも、「私はこれでいいんだ」と思える、
自分の軸ができました。
もちろん、自分のダメなところを人前にさらすのは
慣れるまではものすごく怖いことです。
でも、それをするだけの見返りは十分にあります。
ですので、もしあなたが私と同じようなことで
悩んでいるのであれば、勇気を持ってやってほしい。
それが私から、あなたへのお願いです。
コメント
わたくしも、言いたくない時は、嘘言わない為、黙んまりする時が、あります。それが自分を守る自己愛とは、驚きました。かなり親しい人にも話しません。何故そうしたいのかも、わかりません。
教えてと言われも言いません。話す勇気はありません。
だから、駄目な自分を披露した人には、ある不思議な感じで注目してしまいます。