こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回、「偽善はOK」というテーマで書いたところ、
色々な方からご返信をいただきました。
ありがとうございます。
今日はこれと関連するのですが、
「無償の愛なんて存在するのか」
について書きますね。
おそらく、偽善の反対は無償の愛でしょう。
古今東西、映画や物語などで
無償の愛については語られていますが、
あなたは疑問に思いませんか?
自己犠牲して他人に尽くすとなんてことが
本当に可能なのか、と。
私の答えはこうです。
はい、可能です!
それは脳内ホルモンのオキシトシンが
分泌されたときに、無償の愛に近い行動をとるからです。
オキシトシンというのは、ハグやキス、セックスなど
スキンシップをしたときに分泌される
「幸せホルモン」です。
オキシトシンは、ストレスを下げ、
他人との信頼を作り、思いやりの気持ちを増やします。
たとえば、詐欺師がいたとして、
「生活が苦しいのでお金を貸してください」と
あなたにウソの話をしたとします。
普通なら、「なんか怪しいな」と感じて
お金を貸さないでしょう。
しかし、あなたがオキシトシンを鼻から吸引してしまうと
詐欺師のウソを無条件に信じてしまいます。
そしてお金を貸してしまうのです。
あなたは痛い目にあったわけですが、
もう一度オキシトシンを鼻から吸引してしまうと、
損害のことを忘れてまた詐欺師を信じてしまうのです。
ということで、オキシトシンの多い状態だと
人は無償の愛に近い行動をするのです。
つまり、オキシトシンが分泌されていなければ
無償の愛なんて不可能なんですね。
ちなみに、出産後の授乳中の母親も
オキシトシンが多量に分泌されます。
授乳中の母親は、猿みたいな顔をしていて
ちっともかわいくない自分の赤ちゃんに対して、
「かわいい!」と意味不明なことを言いますよね(笑)。
これは、授乳中はオキシトシンが
無条件に分泌されているからです。
母親が自分の睡眠を削ってでも
赤ちゃんの世話をするのはオキシトシンがなければ
まず不可能だと私は思います。