こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
経営の思考実験として、私がたまにやることがあります。
それは、次の問いを自分に問うことです。
「私がエッセンシャルの社長をクビになって、
代わりに新しい社長が外部から入ってきたら
その人はどんな決断を下すだろうか?」と。
これを問う理由は、過去のしがらみなどを切り離して、
正しい意思決定をするためですね。
私たちは、長年ビジネスをしていると、
どうしても自分の弱さが出てしまうからです。
ここで、イメージしてみてください。
あなたにとって大切な写真があったとしましょう。
それは写真立てに入れて飾ってあって、
思い出の1枚だったと仮定します。
あなたがそれを捨てるのは、なかなかむずかしいですよね。
ですが、あなたと関係がない、赤の他人であれば、
それを捨てるのはカンタンなはずです。
ですので、もしあなたが「物が捨てられない」のであれば、
私が代わりに捨ててあげましょう(笑)。
これと同様に、外部から入ってきた新しい社長であれば、
過去のしがらみなどが一切ないので
合理的な意思決定ができるはずです。
私が言いたいのはそういうことです。
特に、私たちは、自分が苦労した分野であればあるほど、
「これだけ苦労したんだから捨てずにとっておこう」
といった非合理な決断をしてしまいがちです。
そこで、外部から入ってきた新しい社長を
イメージすることで、客観視をするのです。
人は自分を客観視するのが一番むずかしいですから。